アステラス・アムジェン、4月1日付で米アムジェンの完全子会社に
アステラス製薬は1月23日、保有するアステラス・アムジェン・バイオファーマの全株式(発行済み株式の49%)を4月1日付で米アムジェンに売却すると発表した。アステラス・アムジェンは米アムジェンの完全子会社となり、社名を「アムジェン株式会社」に変更。社長はアステラス・アムジェン社長のスティーブ・スギノ氏が務める。
アステラス・アムジェンはアステラスと米アムジェンの合弁会社として2013年10月に事業を開始。高コレステロール血症治療薬「レパーサ」、白血病治療薬「ビーリンサイト」、骨粗鬆症治療薬「イベニティ」については、4月1日以降もアステラスが流通と販売を担い、両社でコ・プロモーションを行う。
JT「コレクチム」が承認、初のアトピー向けJAK阻害薬
日本たばこ産業(JT)は1月23日、アトピー性皮膚炎治療薬「コレクチム」(一般名・デルゴシチニブ)の承認を取得したと発表した。軟膏剤の同薬はJAK阻害薬としては初の外用剤で、アトピー性皮膚炎に対する初のJAK阻害薬。販売は子会社の鳥居薬品が行う。
エーザイ 不眠症治療薬「デエビゴ」の承認取得
エーザイは1月23日、不眠症治療薬「デエビゴ」(レンボレキサント)の承認を取得したと発表した。同薬はエーザイが創製したオレキシン受容体拮抗薬。米国でも昨年12月に承認されている。
アッヴィ、JAK阻害薬「リンヴォック」が承認
アッヴィは1月23日、JAK阻害薬「リンヴォック」(ウパダシチニブ水和物)が「既存治療で効果不十分な関節リウマチ(間接の構造的損傷の防止を含む)」の適応で承認を取得したと発表した。1日1回投与の経口製剤。関節リウマチを対象とするJAK阻害薬は国内4剤目となる。
バイエル、前立腺がん治療薬「ニュベクオ」の承認を取得
バイエル薬品は1月23日、前立腺がん治療薬「ニュベクオ」(ダロルタミド)の承認を取得したと発表した。同薬はアンドロゲン受容体阻害薬で、適応は「遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺がん」。
MSD、深在性真菌症治療薬「ノクサフィル」が承認
MSDは1月23日、潜在性真菌症治療薬「ノクサフィル」(ポサコナゾール)の承認を取得したと発表した。適応は「造血幹細胞移植患者または好中球減少が予測される血液悪性腫瘍患者における深在性真菌症の予防」と「真菌症(フサリウム症、ムーコル症、コクシジオイデス症、クロモブラストミコーシス、菌腫)の治療」。剤形は錠剤と点滴静注剤の2種類。
富士薬品、高尿酸血症治療薬「ユリス」が承認
富士薬品は1月23日、高尿酸血症治療薬「ユリス」(ドチヌラド)の承認を取得したと発表した。同薬は富士薬品が創製。腎臓での尿酸の再吸収に関与するトランスポーターを阻害することで、尿酸の再吸収を抑制する。開発は持田製薬と共同で行っており、販促も両社で行う。
CACクロアのライブラリー事業にエーザイが参加
医薬品開発支援を手掛けるCACクロアは1月22日、同社の化合物共有ライブラリー事業にエーザイが参加すると発表した。エーザイは化合物ライブラリーの管理やハイスループットスクリーニングを行うためのプレートの作製を委託し、コスト削減を図る。同事業にはエーザイのほか、塩野義製薬や田辺三菱製薬が参加しており、CACクロアは将来的にライブラリーを企業やアカデミアが相互利用できるシステムの構築を目指している。
決算
米ジョンソン・エンド・ジョンソン(19年12月期、1月22日発表)
医薬品事業は売上高421億9800万ドル(約4兆6400億円、前期比3.6%増)。乾癬・クローン病治療薬「ステラーラ」(63億6100万ドル、23.4%増)や血液がん治療薬「イムブルビカ」(34億1100万ドル、30.4%増)などが好調で、後発医薬品の影響を受けた関節リウマチ治療薬「レミケード」や前立腺がん治療薬「ザイティガ」の落ち込みをカバーした。他事業を含む全社の売上高は820億5900万ドル(0.6%増)、純利益は151億1900万ドル(1.2%減)だった。20年12月期は売上高854~862億ドルと増収を見込む。