米アッヴィ、アイルランド・アラガン買収へ…総額6.7兆円
米アッヴィは6月25日、アイルランド・アラガンの買収で合意したと発表した。買収額は630億ドル(約6兆7400億円)。今年の製薬業界では、1月に発表された米ブリストル・マイヤーズスクイブによる米セルジーン買収(総額740億ドル=約7兆9200億円)に次ぐ規模のM&Aとなる。買収手続きは2020年はじめに完了する見通し。
18年の両社の売上高を単純合算すると485.4億ドル(約5兆1900億円)。アッヴィは主力の抗TNFα抗体「ヒュミラ」の特許切れへの対応に迫られており、美容領域や眼科領域などに強いアラガンを買収することで、収益基盤の多角化を図る。
抗HIV薬「シムツーザ」7月3日に薬価収載
中央社会保険医療協議会(中医協)総会は6月26日、ヤンセンファーマの抗HIV薬「シムツーザ」(一般名・ダルナビル/コビシスタット/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミド)の薬価収載を了承した。7月3日収載される予定。薬価は1錠4751.00円で、1日1回1錠服用する。ピーク時の売上高予測は64億円。
武田 途上国・新興国での疾病予防に46億円拠出
武田薬品工業は6月25日、途上国・新興国での疾病予防や医療アクセスの改善に向け、▽City Cancer Challenge▽Drugs for Neglected Diseases initiative(DNDi)▽SeriousFun Children’s Network▽ユニセフ▽国連財団――の5団体に46億円を拠出すると発表した。CSR(企業の社会的責任)活動の一環で、拠出先は従業員約2万人の投票で決めた。