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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2019年6月24日)

更新日

 

第一三共のキザルチニブ、米FDAの承認得られず

第一三共は6月24日、米国で申請していたFLT3阻害薬の急性骨髄性白血病治療薬キザルチニブについて、米FDA(食品医薬品局)から現在の申請内容では承認しないことを示す審査完了報告通知を受け取ったと発表した。FDAの諮問委員会は先月「ベネフィットがリスクを上回らない」と承認に否定的な見解を示していた。

第一三共は「審査完了報告通知の内容を精査し、米国での次のステップを決める」としている。日本では「ヴァンフリタ」の製品名で今月18日に承認された。

 

塩野義 ルストロンボパグとepertinibを中国Eddingグループに導出

塩野義製薬は6月24日、トロンボポエチン受容体作動薬ルストロンボパグ(日本製品名・ムルプレタ)とHER2/EGFR阻害薬epertinibについて、中国のEddingpharmグループに導出する契約を結んだと発表した。契約に基づき、塩野義は契約一時金、開発・販売マイルストンなどを受け取る。

ルストロンボパグについては、Eddingに中国・香港・マカオでの独占販売権を付与。中国での承認申請は両社が共同で行い、発売後は塩野義がEddingに製品を供給する。epertinibは、EddingグループのEOCPharmaに導出。同社がHER2陽性乳がんを対象に開発を始める。

 

国がん・みらかHD・三井不動産、がんに特化したライフサイエンス拠点を形成へ

国立がん研究センターとみらかホールディングス(HD)、三井不動産は6月24日、千葉県柏市の「柏の葉エリア」に、がんの「治癒」と「克服」を目指したライフサイエンス拠点を形成すると発表した。三井不動産が同エリアに整備予定の民間ラボを軸に連携・協力を進め、アカデミアや企業に対して研究開発の支援やコンサルテーションなどを行う予定。

 

エイワイファーマ、新社長に稲垣氏が昇格

エイワイファーマは6月21日、稲垣伸一・常務取締役生産本部長が同日付で代表取締役社長に昇格したと発表した。古矢元一前社長は非常勤の相談役に退いた。

 

リプロセル インドに生体試料バンク運営の合弁会社

リプロセルは6月21日、インドの主要病院グループの1つであるKamineni Life Science Pvt.Ltd.と、同国で生体試料バンクを運営する合弁会社を設立すると発表した。リプロセルは、ヒトの細胞や組織を使った創薬支援サービスを展開しており、人口の多いインドに生体試料バンクを開設することで細胞や組織の調達能力を強化する。インドでの合弁会社設立は、米国のがん研究施設Fox Chase Cancer Centerと立ち上げた合弁会社を通じて行う。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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