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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2019年3月28日)

更新日

 

大日本住友、疼痛薬でカーブアウトベンチャー設立―希少疾患での開発目指す

大日本住友製薬は3月28日、自社創製の疼痛治療薬「DSP-2230」を希少疾患の治療薬として実用化することを目的に、カーブアウトベンチャー「AlphaNavi Pharma」を設立したと発表した。AlphaNaviには、京都大のファンドや大日本住友などが出資。京都大と連携し、DSP-2230を小児四肢疼痛発作症などの治療薬として開発する。

DSP-2230は、電位依存性ナトリウムチャネル阻害薬と呼ばれる新規の作用機序を持つ薬剤。神経障害性疼痛を対象に開発されており、米国と英国、日本で臨床第1相試験を終えている。

 

ヤンセン 「ステラーラ」潰瘍性大腸炎の適応拡大を申請

ヤンセンファーマは3月28日、乾癬・クローン病治療薬「ステラーラ」(一般名・ウステキヌマブ)について、「既存治療で効果不十分な中等症から重症の潰瘍性大腸炎」への適応拡大の申請を行ったと発表した。点滴静注製剤は寛解導入療法、皮下注製剤は維持療法が対象。

 

GHIT Fund、マラリアや結核などの新薬開発に28.6億の投資を決定

官民ファンドのグローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は3月28日、マラリアや結核などの新薬開発10件に総額約28.6億円の投資を行うことを決めたと発表した。投資するのは住血吸虫病治療薬(アステラス製薬など)や抗デングウイルス抗体(中外製薬など)、抗マラリア薬(エーザイなど)の開発などで、10件中3件が新規の案件。今回の投資で累計投資額は約170億円、累計投資件数は80件(進行中は50件)となる。

 

富士フイルム和光バイオ、創薬支援・検査の受託サービスを開始

富士フイルム和光バイオソリューションズは3月28日、創薬支援や検査業務の受託サービスを4月1日から順次開始すると発表した。同社は、富士フイルム和光純薬が業務の一部を承継する目的で今年2月に設立。抗がん剤原薬の薬効を評価するサービスなどを提供する。

 

バイエルとシスメックス、オープンイノベーションを共同推進

バイエル薬品とシスメックスは3月28日、ベンチャー企業支援などを通じてオープンイノベーションを共同で推進することに合意したと発表した。両社のラボ施設、研究機器、ネットワークなどを相互に利用できるようにするほか、神戸医療産業都市(神戸市)でベンチャー企業の誘致・育成に取り組む。

 

キョーリンHD、台湾・徳佑薬品に一般用医薬品の販売権

キョーリン製薬ホールディングス(HD)は3月27日、子会社キョーリンリメディオが台湾・徳佑薬品と、一般用医薬品の台湾での販売権に関する契約を結んだと発表した。キョーリンリメディオは徳佑に一般用医薬品6製品の販売権を付与。徳佑が承認を取得した後、ドラッグストアに製品を供給する。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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