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ニュース解説

【2020年3月版】製薬大手 抗がん剤パイプライン(3)アッヴィ・ギリアド・リリー・アムジェン

市場拡大が著しく、開発競争も熾烈ながん領域。製薬大手の後期開発パイプラインをまとめました(全5記事。この記事は半年をめどに更新していく予定です。全記事まとめはこちら)。

 

パイプラインは調査時点で各社がホームページで公表していた情報に基づく。いつ時点の情報かは会社によって異なるため、承認・申請など直近のイベントが反映されていない場合もある。

 

米アッヴィ

【米アッヴィ】がん領域の後期開発パイプライン

 

スイス・ロシュと共同で開発するBCL-2阻害薬ベネトクラクス(製品名・ベネクレクスタ/Venclyxto)は、多発性骨髄腫や急性リンパ性白血病などで臨床第3相(P3)試験を行っています。2019年9月には、日本でも慢性リンパ性白血病の適応で承認されました。

 

BCL-2に加えてBCL-XLを阻害するnavitoclax(開発コード・ABT-263)は、骨髄線維症への効果が期待されています。PARP阻害薬veliparib(ABT-888)は、卵巣がんや乳がん、肺がんでP3試験を実施中です。

 

抗体薬物複合体(ADC)も開発の後期段階に入っています。抗EGFR ADCのdepatuxizumab mafodotin(ABT-414)は日本で神経膠腫のP1/2試験、抗cMet ADCのtelisotuzumab vedotin(ABBV-399)はグローバルで非小細胞肺がんのP2試験が進行中です。

 

米ギリアド・サイエンシズ

【米ギリアド】がん領域の後期開発パイプライン

 

17年に米カイトファーマを買収して獲得したCD19を標的とするCAR-T(キメラ抗原受容体発現T細胞)療法、axicabtagene ciloleucel(Yescarta)とKTE-X19の開発を行っています。KTE-X19は、再発・難治性のマントル細胞リンパ腫を対象に欧米で申請。急性リンパ性白血病の適応でピボタル試験を実施しています。

 

Yescartaは、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(セカンドライン)でP3試験を実施中。同適応では、ファーストラインや併用療法でもP2試験が行われています。日本では第一三共がB細胞リンパ腫を対象に開発を進めています。

 

米イーライリリー

【米イーライリリー】がん領域の後期開発パイプライン

 

19年2月の米ロキソオンコロジー買収で獲得したRET阻害薬selpercatinib(LY3527723)は、RET遺伝子変異陽性がんで申請中。非小細胞がんや甲状腺髄様がんへの適応拡大に向けたP3試験も行っています。

 

非小細胞肺がんを対象に開発しているpegilodecakin(LY3500518)は、18年の米アーモ・バイオサイエンシズ買収で獲得した品目。同薬はペグ化したIL-10で、免疫療法薬として開発を進めています。

 

16年に欧米で進行軟部肉腫を対象に承認された抗PDGFR-α抗体olaratumab(Lartruvo)は、膵がんでP2試験を実施中。日本では、軟部肉腫での承認取得に向けたP3試験を行っています。

 

米アムジェン

【米J&J】がん領域の後期開発パイプライン

 

T細胞のCD19とB細胞のCD3を標的とする二重特異性抗体ブリナツモマブ(ビーリンサイト)は、小児の急性リンパ性白血病でP3試験が行われています。多発性骨髄腫治療薬カルフィルゾミブ(カイプロリス)は、ダラツムマブとデキサメタゾンとの3剤併用療法で申請中。レナリドミドを含む3剤併用療法でもP3試験を行っています。

 

中国では19年10月、ベイジーンとがん領域で戦略的提携を締結。中国で申請中のブリナツモマブやカルフィルゾミブの商業化を加速させる考えです。

 

talimogene laherparepvec(Imlygic)は腫瘍溶解性ウイルスで、悪性黒色腫を対象に抗PD-1抗体ペムブロリズマブ(キイトルーダ)との併用療法のP3試験を実施中。このほか、KARS阻害薬AMG510が非小細胞肺がんと大腸がんを対象とするP2試験を開始しました。

 

(亀田真由)

 

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