大塚製薬は8月24日、米マイランと多剤耐性結核治療薬デラマニド(一般名)の結核蔓延国での販売に向けたライセンス契約を結んだと発表した。
契約締結によりマイランは、インドと南アフリカでデラマニドの薬事登録に着手。インドではすでに当局から輸入許可を取得しており、南アフリカでも申請を済ませた。両国の多剤耐性結核・リファンピシン耐性結核の患者数は推計15万人以上(2015年)で、深刻な蔓延国とされている。
マイランは、大塚が進出していないインドや南アフリカ以外の結核蔓延国でも、デラマニドの薬事申請と商業化を行う権利を持つ。さらに両社は、現地製造のための技術移管プランの策定に向けた協議も始める。
デラマニドは大塚が製薬した新規作用機序の結核治療薬。これまでに欧州と日本、韓国、香港、トルコ、インドで承認されている。