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モデルナ、mRNA原薬製造拠点の整備計画中止/サノフィ「ベイフォータス」をアストラゼネカから承継 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年7月18日)

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AnswersNews編集部

(写真:ロイター)

モデルナ、mRNA原薬製造拠点の整備計画を中止

モデルナ・ジャパンは7月18日、湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク、神奈川県藤沢市)でのmRNA原薬製造拠点の整備計画を中止すると発表した。計画はmRNA医薬品の国内製造体制構築を目的としたもので、2023年に経済産業省の「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」に採択されていた。モデルナは「世界と日本の事業環境の変化を踏まえ、今回は計画を進めないことを決定した」と説明。「今後も日本での事業展開を重要な戦略の一環と位置付けている。事業環境が整えば、mRNA原薬製造施設の整備について再検討する予定」としている。並行して行っていた、グループ会社のモデルナ・エンザイマティクスが主導するmRNA医薬品の研究・製造設備の整備は進める方針で、湘南アイパークで建屋工事が完了している。

 

サノフィ「ベイフォータス」をアストラゼネカから承継

サノフィは7月18日、アストラゼネカが製造販売承認を持つ抗RSウイルス抗体「ベイフォータス筋注」(一般名・ニルセビマブ)を8月から承継すると発表した。承継後も両社でコ・プロモーションを行う。同薬はアストラゼネカの半減期延長技術を利用して開発した単回投与の長期間作用型抗体。日本では2024年3月に承認され、同年5月に発売された。

 

日産化学とアクセリードDDP、核酸医薬の創薬研究支援で提携

日産化学とAxcelead Drug Discovery Partners(神奈川県藤沢市)は7月18日、核酸医薬品の創薬研究支援で提携すると発表した。核酸医薬品の創薬支援機能を相互に活用できる体制を整え、プロモーション活動を連携して展開。新規核酸医薬品の設計から有効性・安全性評価、原薬製造支援までシームレスに提供できる体制の構築を目指す。

 

持田製薬、軟骨修復材「モチジェル」承認

持田製薬は7月18日、軟骨修復材「モチジェル」の承認を取得したと発表した。アルギン酸ナトリウムを主成分とする医療機器で、交通事故やスポーツなどで損傷した関節軟骨の治療に使用。軟骨損傷部に充填されたアルギン酸ナトリウム溶液が塩化カルシウム溶液の添加によってゲル状に固まり、骨髄液に含まれる幹細胞の軟骨細胞への分化に適した環境をつくる。北海道大との共同研究によって創出した。

 

興和 仏社創製の緑内障薬、アジア除く全世界の権利取得

興和は7月17日、仏Nicoxと、同社が創薬した緑内障・高眼圧症治療薬「NCX470」について、アジア地域を除く全世界での独占的ライセンス契約を結んだと発表した。両社は2024年2月、日本国内での開発・製造・販売に関する独占的ライセンス契約を結んでおり、ライセンスの範囲を拡大する。NCX470は新規のプロスタノイドFP受容体作動薬/一酸化窒素供与薬。現在、米国と中国で臨床第3相(P3)試験が行われている。

 

GARDPと東京科学大、抗菌薬開発へ共同研究

グローバル抗菌薬研究開発パートナーシップ(GARDP)と東京科学大は7月18日、抗菌薬開発に向けた共同研究契約を締結したと発表した。GARDPが保有する化合物と、細菌の特定のタンパク質の結合を、結晶構造解析を用いて解析。WHO(世界保健機関)が優先的に対策を求めている大腸菌や肺炎桿菌といったグラム陰性菌の生存に不可欠な特定のタンパク質を標的とする薬剤の開発につなげる。

 

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