
製薬業界の求人動向を、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが、領域ごとに毎月レポートします。
求人件数は減少
2025年7月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月から減少しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「管理薬剤師」(前月比13%増)や「MA・MSL」(8%増)、「マーケティング」(7%増)など。一方、減少となったのは「メディカルライティング」(15%減)や「前臨床研究」「学術・DI」(12%減)などでした。
[研究]一部内資大手で新規募集、バイオベンチャーも採用活発
研究職では、一部の大手内資系製薬企業で将来に向けた採用計画の見直しが進み、新規ポジションでの募集が始まりました。全体として例年並みの水準まで求人数が戻るかどうかはまだ予断を許しませんが、先月の停滞からは回復基調にあります。一方、バイオベンチャーの求人は好調に推移。細胞治療やペプチドなど、専門領域の経験を持つ即戦力人材へのニーズが高まっています。
[開発]クリニカルサイエンティストなどの採用は堅調
「開発企画/PM」の求人件数は前月比1%減となりましたが、クリニカルサイエンティストやクリニカルリード、プロジェクトリードといった開発リードポジションの採用は堅調。導入品を開発する企業などを中心に新規求人も出ています。一方、CRA(モニター)の募集は引き続き鈍化傾向にあります。
[製造]ニーズは堅調も、大手新薬メーカーの採用は縮小傾向
製造関連職のニーズは依然堅調。ただ、大手後発医薬品メーカーや大手CMOなどが積極的に採用を行う一方で、大手新薬メーカーの採用は縮小傾向にあります。早期退職の影響で採用が活発だった昨年の反動もあるのか、組織体制や採用計画の見直しを進める企業も出ており、求人のラインアップは変化しています。
[MR]領域経験問わず応募できる求人が拡大
MRの求人件数は前月比5%増となりました。新規求人はピンポイントが中心で、マーケット全体が活況と言えるほどではありませんが、領域経験にかかわらず応募できる新たな大型採用も始まり、選択の幅は着実に広がっています。若手~中堅層をターゲットとする求人が多いものの、一部の内資系メーカーやCSOでは経験豊富なベテラン層を求める募集も出ています。
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(コンサルタント 藤本哲平/盛喜文也/田尻将之/北川翔一)
2024年10月、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」が主催する、23年度に活躍したヘッドハンターを表彰する「JAPAN HEADHUNTER AWARDS 2024」で、Answers転職サポート在籍コンサルタントが「メディカル部門 MVP」(※)を受賞しました。
※ビズリーチに登録する7800人以上(24年7月末時点)のヘッドハンターのうち、メディカル業界への転職支援で優秀な結果を残したヘッドハンターに贈られる賞
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