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研究・製造などで新薬メーカーの募集が鈍化傾向…MRの採用は活発|製薬業界 今月の転職求人動向レポート(2025年6月)

更新日

AnswersNews編集部

製薬業界の求人動向を、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。

 

求人件数は減少

2025年6月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月から減少しました。

 

 

職種別に見ると、前月から増加したのは「メディカルライティング(MW)」(前月比8%増)や「製剤研究・製剤技術」「製造技術」(2%増)など。一方、減少となったのは「マーケティング」(32%減)や「QC・QA・監査」(21%減)などでした。

 

[研究]メーカー・バイオベンチャーの求人数が減少

研究職の求人動向は、前月までの活況から一転、全体的に停滞気味となっています。メーカーでは、大手内資系企業が例年と比べて採用計画を縮小する傾向にあり、新規の求人は欠員補充などが中心。バイオベンチャーも前月に比べると求人数は減少しています。一方、CDMOなど受託企業による募集は堅調です。

 

[開発]CROの採用意欲は低調

「開発企画・PM」の求人件数は13%減となりました。ただ、一部外資系企業で新たな募集が始まるなど、数字ほどの落ち込みではない印象です。CROの採用は引き続き低調な傾向にあり、CRA(モニター)やPV(ファーマコビジランス)の転職市場は落ち着いています。

 

[製造]後発品メーカーや受託企業のニーズは堅調

製造関連職の求人件数は引き続き高水準。大手後発医薬品メーカーや受託製造メーカーの採用ニーズが堅調な一方、大手新薬メーカーでは全体的に採用が縮小しつつある印象です。ここ数年活発だったパイプラインの進展や製造設備の新設などに伴う増員募集が一段落したこともあり、この先もしばらくはこの傾向が続きそう。他方、中堅新薬メーカーでは事業フェーズに合わせたピンポイントの募集が行われています。

 

[MR]1%減も採用枠数は拡大

MRの求人件数は前月比1%減。求人のラインアップ自体には大きな変化は見られませんが、一部企業が募集エリアを拡大したり、採用枠を増やしたりと採用は活発です。新規の大型採用はありませんが、企業の採用意欲は高いといえそうで、CSOも積極的に募集を行っています。

 

※※※

 

研究職や製造職を中心に、新薬メーカーの募集がやや鈍化傾向にあります。各社の戦略の変化によって、数カ月前とは転職市場の動向もだいぶ変わってきている印象です。転職を考える場合は、今後ますます情報収集が重要になっていくでしょう。

 

Answers転職サポートでは、求人情報から転職市場全体の最新動向まで、幅広い情報を提供しています。具体的な転職の相談はもちろん、情報チャネルの1つとしてお気軽にご活用ください。

 

(コンサルタント 藤本哲平/盛喜文也/田尻将之/北川翔一)

 

2024年10月、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」が主催する、23年度に活躍したヘッドハンターを表彰する「JAPAN HEADHUNTER AWARDS 2024」で、Answers転職サポート在籍コンサルタントが「メディカル部門 MVP」(※)を受賞しました。

 

※ビズリーチに登録する7800人以上(24年7月末時点)のヘッドハンターのうち、メディカル業界への転職支援で優秀な結果を残したヘッドハンターに贈られる賞

 

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