旭化成ファーマ、ヘルスケアベンチャー設立/メディパルHD社長、リンパ腫公表…副社長が業務代行|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年5月23日)
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AnswersNews編集部

旭化成ファーマ、ヘルスケアベンチャー設立…骨領域で公的保険外サービス
旭化成ファーマは5月23日、同社にとって初となるヘルスケアベンチャー「ハーズ・ヘルス・テクノロジーズ」を設立したと発表した。骨の領域で公的医療保険外のヘルスケアサービスを展開する。同社は2024年6月から、骨密度検査を希望する人と検査実施医療機関をマッチングし、検査の予約から結果の受け取りまでできるウェブサービスの実証実験を実施。骨粗鬆症検査をめぐる生活者と医療機関のニーズが確認できたことから、新会社でさらなる事業拡大を目指す。
メディパルHD、長福副社長が代表取締役に…リンパ腫公表の渡辺社長の業務代行
メディパルホールディングスは5月23日、長福恭弘副社長が同日付で代表取締役に就任したと発表した。病気療養中の渡辺秀一社長の業務を代行する。渡辺氏は同日、リンパ腫の診断を受けたことを公表。ステークホルダーに向けたメッセージで、今年に入り体調不良が続いていたと明かし、「入院して薬物治療に専念する。通常業務に復帰するまでに半年ほどの時間を要する見込み。回復後は社業発展のため一層邁進していく」と述べた。
シミックバイオ、台湾企業とADC製造支援サービス
シミックバイオは5月23日、台湾のCDMO・Krisan Biotech(KB)と、日本国内で抗体薬物複合体(ADC)の製造支援サービスを提供するための覚書を結んだと発表した。シミックバイオが抗体を製造し、KBがリンカー、ペイロードの付加とコンジュゲーションを行う。シミックバイオによると、アジアではADCの製造設備が限られており、KBと協力して日本企業が委託しやすいサービスをアジアで完結できるようにする。
ファイザー「アネメトロ」小児用量の追加を公知申請
ファイザーは5月23日、嫌気性菌感染症治療薬「アネメトロ点滴静注液」(一般名・メトロニダゾール)について、小児用量の追加を公知申請したと発表した。同薬の現在の適応は「成人における嫌気性菌感染症、感染性腸炎、アメーバ赤痢」。米国のガイドラインでは小児の嫌気性菌による腹腔内感染症に対する使用が推奨されており、国内でも日本感染症学会・日本化学療法学会の感染症治療ガイドでアメーバ赤痢の重症の腸炎または肝膿瘍の小児に対して使用が推奨されている。厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で同薬の小児用量は医療上の必要性が高いと評価され、厚労省がファイザーに開発を要請した。
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