
製薬業界の求人動向を、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
求人件数は減少
2025年5月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月から減少しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「薬理研究」(前月比10%増)や「MR」(9%増)、「薬事」(8%増)など。一方、減少となったのは「品質保証/CMC薬事」(8%減)や「基礎研究」(6%減)、「製造技術」(5%減)などでした。
[研究]内資系企業やメガベンチャーで募集活発
研究職では、一部の内資系企業や外資メガベンチャーを中心に採用計画の見直しが進み、新たな募集が始まっています。バイオ医薬品や核酸医薬を受託製造する化学・食品系メーカーからも複数募集が出ており、全体的に転職市場の活気は増しています。
[開発]モニター採用は鈍化傾向が続く
「開発企画・PM」の求人件数は4%減。一部の内資大手企業などが求人を出していますが、全体として大きな動きは見られません。「CRA(モニター)」はCROの採用活動が鈍化傾向にあり、依然としてマーケットはやや厳しい状況です。
[製造]後発品大手・内資大手などで募集活発
製造関連職では、後発医薬品の品目統合などで製造キャパシティの増強を目指す一部の大手後発品メーカーで募集が活発。内資系の大手製薬企業でも採用ニーズが出ています。こうした大手企業の採用強化や組織体制の見直しに伴い、地場メーカーをはじめとする中小企業ではピンポイントの募集も。キャリアアップや特定のエリアを狙う場合は、こまめな情報収集がカギとなりそうです。
[MR]求人は豊富
MRの求人件数は前月比9%増となりました。引き続き外資系企業で大型募集が行われているほか、立ち上げに伴う募集や欠員補充に向けたピンポイントの募集などもあり、求人は豊富。CSOも積極採用を続けており、一部の企業では採用の年齢幅を従来から広げる動きもみられます。
※※※
米トランプ政権の医薬品関税や薬価引き下げの動きが業界を賑わせています。転職市場に目を向けると、特に開発職の求人動向はこれらの政策の影響を受けやすく、先行きは不透明です。ただ、こうした状況下では企業側のニーズが強い求人も多くなってきますので、情報収集が欠かせません。
Answers転職サポートでは、求人情報から転職市場全体の最新動向まで、幅広い情報を提供しています。具体的な転職の相談はもちろん、情報チャネルの1つとしてお気軽にご活用ください。
(コンサルタント 藤本哲平/盛喜文也/田尻将之/北川翔一)
2024年10月、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」が主催する、23年度に活躍したヘッドハンターを表彰する「JAPAN HEADHUNTER AWARDS 2024」で、Answers転職サポート在籍コンサルタントが「メディカル部門 MVP」(※)を受賞しました。
※ビズリーチに登録する7800人以上(24年7月末時点)のヘッドハンターのうち、メディカル業界への転職支援で優秀な結果を残したヘッドハンターに贈られる賞
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