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塩野義、JTの医薬事業買収へ…鳥居薬品にTOB/協和キリン、希望退職者を募集 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年5月7日)

更新日

AnswersNews編集部

 

塩野義、JTの医薬事業買収へ…総額約1600億円、鳥居薬品にTOB

塩野義製薬は5月7日、日本たばこ産業(JT)の医薬事業を買収すると発表した。子会社の鳥居薬品に対して株式公開買い付け(TOB)を行うとともに、JTの医薬事業や米国の関連子会社を承継する。買収の総額は約1600億円。鳥居は皮膚科などに強く、JTの医薬事業は免疫・炎症領域などで新薬の研究開発を手掛けている。塩野義は買収を通じて販売や研究開発のシナジーを期待する。鳥居へのTOBは今月8日~6月18日に実施。買い付け価格は2日の終値5230円に21%のプレミアムを加えた6350円とした。TOBでJTを除く少数株主から約807億円で株式を取得し、TOB終了後にJTから保有分を約703億円で取得。今年9月の完全子会社化を目指す。

 

協和キリン、希望退職者募集…昨年に続き2年連続

協和キリンは5月7日、希望退職者を募集すると発表した。募集は昨年に続いて2年連続。対象者は40歳以上かつ勤続3年以上の社員・再雇用社員。昨年の募集で対象となった▽研究本部▽生産本部CMC研究センター▽品質本部グローバルCMC品質ユニットの一部組織――などは除く。募集人数は定めていない。募集期間は5月22日~6月24日で、応募者は9月30日に退職する。同社は募集の理由について「2030年ビジョン実現に向けた変革を進める中、日本の事業基盤もより持続可能な姿へと大胆に転換し、組織能力の一層の強化を図る」としている。昨年の希望退職には121人が応募した。

 

キッセイが新中計、29年度に売上高1100億円以上

キッセイ薬品工業は5月7日、2029年度までの5カ年の中期経営計画を発表した。最終年度に売上高1100億円以上(24年度は883億円)、研究開発費控除前営業利益290億円以上(同186億円)を目指す。研究開発費は5年間で1000億円を見込み、中計期間中には子宮筋腫・子宮内膜症治療薬リンザゴリクスや筋層非浸潤性膀胱がんに対する腫瘍溶解性ウイルス製剤クレトスチモゲン グレナデノレプベクなどの発売を予定している。

 

ファイザー「ターゼナ」BRCA遺伝子変異ない前立腺がんへの適応拡大申請

ファイザーは5月7日、PARP阻害薬「ターゼナカプセル」(一般名・タラゾパリブトシル酸塩)について、特定の遺伝子変異を問わない遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がんへの適応拡大を申請したと発表した。同薬は、前立腺がんでは2024年にBRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がんを対象に承認。今回の申請は、相同組換え修復遺伝子変異を問わない遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がんを対象に行った国際共同臨床第3相(P3)試験の結果に基づく。同試験では、タラゾパリブと抗アンドロゲン薬エンザルタミドを併用した群は、プラセボとエンザルタミドを併用した群と比べて全生存期間を有意に延長した。

 

チェプラファーム、富士製薬から「ベサノイド」承継

チェプラファームは5月7日、富士製薬工業から急性前骨髄球性白血病治療薬「ベサノイドカプセル」の製造販売承認を承継すると発表した。承継日は8月1日。同日以降、医療機関への情報提供・収集活動はチェプラファームが担う。販売移管は8月4日を予定している。

 

持田製薬、siRNA薬創製でカイオムと協業

持田製薬は5月7日、siRNA医薬の創製に向けてカイオム・バイオサイエンスと協業を始めたと発表した。カイオムからタンパク質調製業務などの提供を受け、siRNAの送達に関する新規技術の開発を行う。持田はsiRNA医薬品の創薬研究に集中的に取り組んでおり、協業を通じてsiRNAの効率的な送達を可能とする独自技術の開発を進める。

 

ラクオリア、テゴプラザンのサブライセンス地域拡大

ラクオリア創薬は5月7日、韓国のHKイノエンに導出した胃酸分泌抑制薬テゴプラザンについて、同社が中東・北アフリカ地域でのライセンス契約の対象地域を拡大したと発表した。HKイノエンは2024年に、サウジアラビアのTabuk Pharmaceutical Manufacturing Companyと同地域の10カ国を対象とするライセンス契約を結んでおり、これに6カ国を追加した。

 

決算

キッセイ薬品工業(2025年3月期、5月7日発表)

▽売上高883億3000万円(前期比16.9%増)▽営業利益57億7300万円(43.7%増)▽経常利益69億7400万円(13.5%増)▽純利益119億6100万円(7.2%増)――。過活動膀胱治療薬「べオーバ」(187億円、21.7%増)、顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫症治療薬「タブネオス」(90億円、74.2%増)、透析そう痒症治療薬「コルスバ」(53億円、597.4%増)などが好調だった。26年3月期は売上高915億円(3.6%増)、営業利益60億円(3.9%増)を見込む。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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