旭化成、30年度に医薬売上高3000億円以上/久光、25年2月期43.5%営業増益 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年4月10日)
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AnswersNews編集部

旭化成が新中計 医薬事業、30年度に売上高3000億円以上
旭化成は4月10日、2025~27年度の中期経営計画を発表した。医薬事業を含むヘルスケアでは、最終年度に売上高7600億円(24年度予想は6200億円)、営業利益950億円(583億円)を計画。医薬事業では30年度に3000億円以上の売上高を目指すとし、事業基盤やパイプラインを強化するためM&Aやライセンス導入を進める方針を掲げた。ライセンス導入は新中計の3年間で300億円規模を計画している。
メタジェンセラピューティクス、タカラバイオと提携…マイクロバイオーム薬の品質管理で
メタジェンセラピューティクス(山形県鶴岡市)は4月10日、タカラバイオとマイクロバイオーム医薬品の品質管理体制構築で提携したと発表した。メタジェンは経口投与で腸内細菌叢移植(FMT)を可能にする医薬品を開発している。FMT医薬品の品質試験では、有効成分である健康な人の便に含まれる腸内細菌叢の遺伝子解析が重要となり、これにタカラバイオの次世代シーケンサー技術を活用する。
三井不動産、東京・東陽町で賃貸ラボ&オフィス着工
三井不動産は4月10日、東京・東陽町で賃貸ラボ&オフィス「三井リンクラボ東陽町1(仮称)」の建設を始めたと発表した。完成は2026年夏を予定。ライフサイエンス分野に加えて、半導体、エネルギー、食品、化学、宇宙といったさまざまな領域の研究開発ニーズに対応する。
決算
久光製薬(2025年2月期、4月10日発表)
▽売上高1560億600万円(前期比10.1%増)▽営業利益188億9500万円(43.5%増)▽経常利益240億100万円(22.2%増)▽純利益217億5800万円(55.8%増)――。薬価改定や長期収載品の選定療養化で国内の医療用医薬品は減収となったものの、海外の医療用医薬品や国内外の一般用医薬品が売り上げを大きく伸ばした。26年2月期は売上高1650億円(5.8%増)、営業利益200億円(5.8%増)を見込む。