
製薬業界の求人動向を、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
求人件数は微減
2025年4月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月からわずかに減少しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「マーケティング」(前月比13%増)や「開発企画・PM」(9%増)など。一方、減少となったのは「メディカルライティング(MW)」(20%減)や「薬事」「学術・DI」(いずれも13%減)などでした。
[研究]内資大手やメガベンチャーで募集
研究職では、新年度を迎えた内資大手企業やメガベンチャーを中心に募集が行われています。企業の採用計画が固まってくる5~6月にかけて、求人ラインアップは増えていきそうです。前月に引き続き、募集の中心は新規モダリティなどに強みを持つ専門性の高い人材で、企業側の採用の目線は高い状況が続いています。
[開発]モニターの求人動向は鈍化気味
「開発企画・PM」の求人件数は前月比9%増となりました。数字ほどの変化は感じませんが、内資メーカー数社で求人が出ています。
1%増となった「CRA(モニター)」は、メーカー数社でスポット求人が出ている以外に目立った動きはありません。CROを含め、モニターの求人動向は全体的に鈍化している印象で、転職を考える場合は市場動向を注意深く見ていく必要がありそうです。
[製造]求人件数は引き続き高水準
製造関連職の求人件数は高水準。生産能力の拡大を目指す大手後発品医薬品メーカーや受託企業を中心に引き続き採用ニーズがあるほか、外資メーカーでピンポイントの募集が行われています。このほか、化学など異業種からCDMOに参入した企業で求人が出てきています。
[MR]数十人枠の大型募集も開始
MRの求人件数は前月比4%減となりました。2桁増だった前月の反動とみられ、足元では求人は増加傾向にあります。がんをはじめとするスペシャリティ領域では、外資系企業で領域未経験者も応募可能な求人が複数出ており、中には数十人枠の大型募集も。少し前に比べると選択肢は広がっていると言えるでしょう。CSOの採用意欲も引き続き堅調です。
[マーケティング/メディカル]募集は活発
「マーケティング」の求人件数は前月比13%増。例年と比べて年初の外資系企業の動きが鈍かった分、このタイミングで求人が増えてきている印象です。MA・MSLをはじめとするメディカル関連職も含め、全体的に活発に募集が行われています。
※※※
研究やMRなどの職種で募集が活発化し始めており、社内異動や新入社員の配属が落ち着く6月にかけて求人はさらに増えてくるとみられます。Answers転職サポートでは、求人情報から転職市場全体の最新動向まで、幅広い情報を提供しています。具体的な転職の相談はもちろん、情報チャネルの1つとしてお気軽にご活用ください。
(コンサルタント 藤本哲平/盛喜文也/田尻将之/北川翔一)
2024年10月、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」が主催する、23年度に活躍したヘッドハンターを表彰する「JAPAN HEADHUNTER AWARDS 2024」で、Answers転職サポート在籍コンサルタントが「メディカル部門 MVP」(※)を受賞しました。
※ビズリーチに登録する7800人以上(24年7月末時点)のヘッドハンターのうち、メディカル業界への転職支援で優秀な結果を残したヘッドハンターに贈られる賞
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