
製薬業界の求人動向を、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
求人件数は減少
2025年3月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月から減少しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「MR」(前月比12%増)や「生産技術」(8%増)、「基礎研究」(5%増)など。一方、減少となったのは「開発企画・PM」「管理薬剤師」(いずれも12%減)や「CRA」(10%減)などでした。
[研究]一部の製薬企業に動き
一部の製薬企業で採用計画の見直しが進み、4月以降の組織改編や組織強化を背景とする募集が始まっています。多くの企業で採用計画が固まってくる4月半ば以降、転職市場はさらに活気づく見通し。ただ、採用のターゲットは組織全体を率いていくことのできる専門性の高い人材中心となるため、転職の難易度は高い状況です。
一方、バイオベンチャーの採用は引き続き堅調。経験豊富なベテラン層の獲得に動く企業も多く、転職市場は活発です。
[開発]開発企画・PM、12%減も例年と同水準
「開発企画・PM」の求人件数は12%の減少となりましたが、昨年後半の求人増の反動とみられ、件数は例年と同程度の水準。一方、求人件数10%減となった「CRA(モニター)は、新規の求人も少なく、やや厳しいマーケットとなっています。この数年続いていた未経験含む若手層を対象とした採用枠の大きい募集の見通しは不透明です。
[製造]外資系メーカーでニーズ
製造関連職の採用ニーズは、大手後発医薬品メーカーや受託企業を中心に堅調に推移しています。新薬メーカーでは、今年度の採用枠が充足した企業で一時的に募集が少なくなっているものの、一定の人材流動性のある外資系製薬企業から新規の求人が出ています。また、市場全体としては、2025年度の採用計画が動き出す5月以降に新たな求人が出てきそうです。
[MR]求人数、採用人数ともメーカーの転職市場は活況
MRの求人件数は前月比12%増。外資系企業を中心に欠員補充などのピンポイントの募集が活発なのに加え、採用枠が数十人規模の募集もいくつか出ています。全体的に求人件数が豊富なこともあり、一部の大手・中堅製薬企業では、領域経験者以外にも門戸を広げるところも出てきています。CSOもプロジェクトの受託が好調で、各社が積極採用を続けています。
※※※
MRや研究を中心に、少しずつメーカーの求人に動きが出てきています。早期退職や社内異動で人材の流動性が高まったこともあり、今後も組織体制の見直しに伴うピンポイントの募集が出てくる可能性があります。応募のタイミングを逃さないよう、情報収集が欠かせません。
Answers転職サポートでは、求人情報から転職市場全体の最新動向まで、幅広い情報を提供しています。具体的な転職の相談はもちろん、情報チャネルの1つとしてもお気軽にご活用ください。
(コンサルタント 藤本哲平/盛喜文也/田尻将之/北川翔一)
2024年10月、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」が主催する、23年度に活躍したヘッドハンターを表彰する「JAPAN HEADHUNTER AWARDS 2024」で、Answers転職サポート在籍コンサルタントが「メディカル部門 MVP」(※)を受賞しました。
※ビズリーチに登録する7800人以上(24年7月末時点)のヘッドハンターのうち、メディカル業界への転職支援で優秀な結果を残したヘッドハンターに贈られる賞
今いる会社の将来性が不安な方へ。
製薬業界専任のコンサルタントが、悩みや不安を元にキャリアについてアドバイスさせていただきます。
まずはお気軽にご相談ください。
※状況によりご相談に応じられない場合がございます。予めご了承ください。
あわせて読みたい
オススメの記事
人気記事

【無料】製薬業界専門転職サポート