住友化学新中計、ファーマは「ベストパートナー検討」/MeijiSeikaファルマ、仏ワクチン開発企業に出資 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年3月4日)
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AnswersNews編集部

住友化学新中計、ファーマは「ベストパートナー検討」
住友化学は3月4日、2025~27年度の中期経営計画を発表した。子会社の住友ファーマについては「低分子医薬の創薬分野でのシナジーは限定的」とし、「持続的成長に貢献できるベストパートナーを検討する」とした。最終年度のコア営業利益目標は「本社・その他」とあわせて50億円としている。
MeijiSeikaファルマ、ワクチン開発の仏オシバックスに出資
MeijiSeikaファルマは3月4日、ユニバーサルインフルエンザワクチンを開発する仏オシバックスに出資したと発表した。同じ明治グループのKMバイオロジクスは、オシバックスのユニバーサルインフルエンザワクチンについて、日本での開発・製造・販売に関するオプション契約を結んでいる。MeijiSeikaファルマは出資を通じてオシバックスによる研究開発を加速させるとともに、3社の関係を強める。オシバックスのユニバーサルインフルエンザワクチンのリードプログラム「OVX836」は現在、臨床第2相(P2)試験の段階にある。
エーザイ「ネイリン」のコプロ終了…来年4月以降は佐藤製薬が単独で情報提供
エーザイは3月4日、佐藤製薬が販売する経口抗真菌薬「ネイリンカプセル」(一般名・ホスラブコナゾール)のコ・プロモーションを3月31日で終了すると発表した。今年4月1日から来年3月31日までを移行期間とし、エーザイから佐藤製薬にプロモーション活動と業務を移管。来年4月から佐藤製薬が単独でプロモーションを行う。ネイリンはエーザイが創製した薬剤で、導出先のセレンファーマから権利供与を受けた佐藤製薬が2018年に発売。発売時からエーザイとコ・プロモーションを行ってきた。契約終了に伴い、佐藤製薬はエーザイに一時金を支払う。
アストラゼネカ「認定仮名加工医療情報利用事業者」の認定取得
アストラゼネカは3月4日、次世代医療基盤法で新たに定められた「認定仮名加工医療情報利用事業者」のI型認定を取得したと発表した。同認定の取得はアストラゼネカが初めて。認定により、特異的な検査値や病名などのデータが含まれる「仮名加工医療情報」を利用できるようになり、より幅広いリアルワールドデータの利活用が可能になる。
アルフレッサ、アセントロボティクスと資本業務提携
アルフレッサホールディングスは3月4日、子会社のアルフレッサがAIスタートアップのアセントロボティクス(東京都渋谷区)と資本業務提携したと発表した。アセントロボティクスのデジタルツイン技術や知能ロボティクスを活用し、医薬品の識別・検品アプリケーションや、庫内作業の自動化、偽造医薬品の簡易判別といったソリューションの開発を行う。