武田テバ、JWP傘下に…来年4月までに全株式売却
武田テバは12月6日、投資ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)が設立した新会社ジェイ・ケイ・アイ(JKI)の傘下に入ると発表した。武田テバは、イスラエルのテバファーマスーティカル・インダストリーズが51%、武田薬品工業が49%を出資して2016年に設立。今回、テバは武田薬品が保有する武田テバの全株式を買い取り、自社保有分とあわせてJKIに売却する。テバは売却総額を明らかにしていないが、武田薬品は自社保有分の売却で約550億円を受け取る。
武田テバの全従業員の雇用は継続され、武田薬品が流通を担っている製品は売却後も同社の流通を通じて供給する。売却は来年4月1日までに完了する予定で、同年9月には武田テバファーマの社名を「T‘sファーマ」に、武田テバ薬品は「T‘s製薬」に変更する。JKIにはメディパルホールディングスが20%を出資する。テバは5月の決算説明会で武田テバ事業の売却を検討していることを明らかにしていた。テバは「売却は成長への転換戦略に沿ったもの。日本で革新的な医薬品事業に注力できるようになる」としている。