住友、米でiPS由来網膜シートの治験開始へ/アルフレッサファーマ、アドレナリン点鼻液を申請 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2024年11月29日)
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AnswersNews編集部
住友ファーマ、米国でiPS細胞由来網膜シートの臨床試験開始へ
住友ファーマは11月29日、他家iPS細胞由来網膜シートを使った網膜色素変性治療の臨床第1/2相(P1/2)試験を米国で始めると発表した。ボストンのマサチューセッツ眼科耳鼻科病院と治験開始に向けた協議を進めており、2025年度の移植開始を目指している。治験に使う網膜シートは、理化学研究所の研究グループが見出した、多能性幹細胞から立体構造を持つ神経組織を効率よく分化させる「自己組織化培養法」をもとに開発した。
アルフレッサファーマ、アドレナリン点鼻液を申請
アルフレッサファーマは11月29日、アナフィラキシーに対する補助治療薬アドレナリンの点鼻液を申請したと発表した。アナフィラキシーの治療にはアドレナリンの自己注射キットが広く使われているが、点鼻液が承認されればより簡便で迅速な投与が可能になると期待される。アルフレッサファーマは2020年に米ARSファーマシューティカルズと日本国内でのライセンス契約を締結し、開発を進めてきた。
ゼリア新薬、スイス子会社が香港企業と提携…アサコールの流通・マーケティングで
ゼリア新薬工業は11月28日、子会社のティロッツ(スイス)が、香港のパイオニア・ファーマと潰瘍性大腸炎治療薬「アサコール」の中国での流通・マーケティングに関する契約を結んだと発表した。中国はアジアで炎症性腸疾患の発生率が高い国の1つで、今後も患者数の増加が見込まれるという。ティロッツは提携を通じて中国市場でアサコールの販売促進を図る。
タカラバイオ 東南アジアで研究用試薬の販路拡大、タイ企業と業務提携
タカラバイオは11月29日、タイのNomura Siam International(NSI)と、東南アジア地域を対象とした研究用試薬の販売代理店契約を締結したと発表した。NSIは、タイで唯一の実験動物生産会社の独占販売代理店として、東南アジア地域で研究用実験動物を供給している。タカラバイオは、現地の研究機関に販路を持つNSIとの提携を通じて東南アジア市場でのプレゼンスを強化し、売り上げの拡大を目指す。