製薬業界の求人動向を、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
求人件数は増加
2024年11月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月から増加しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「MA・MSL」(前月比24%増)や「開発企画・PM」(14%増)、「生産技術」(8%増)など。一方、減少となったのは「QC・QA・監査」(13%減)や「マーケティング」(9%減)、「ライセシング・事業開発」(6%減)などでした。
[研究]早期退職受けミドル層獲得の動き
研究職の転職市場では、同業の早期退職を受けて、一部新薬メーカーが計画を前倒しして中途採用を行う動きが続いています。具体的には、早期退職の対象であるミドル層の獲得に向けてメディシナルケミストの募集が増えています。こうした求人では、入社時期などは柔軟に対応する企業も多い印象。上場バイオベンチャーでもバイオ人材の募集が活発です。
[開発]外資系メーカー 来年初め入社の募集増加
「開発企画・PM」は先月比14%増。トライアルマネージャーの募集が活発なのに加え、外資系メーカーで来年初め入社の新規求人が増えています。「CRA(モニター)」も、CROへの堅調なニーズを背景に7%の増加。ただし、未経験モニターの募集の波は落ち着いてきています。
[製造]異業種にも門戸、海外バイオ企業が積極募集
製造関連職のニーズは引き続き高水準。後発医薬品メーカーを中心に活発な募集が行われています。品質管理(QC)や製造オペレーションといった職種では、食品や化学、半導体といった異業種に門戸を広げる動きも引き続き見られます。このほか、海外のバイオ医薬品企業が日本での活動強化に向けて品質保証(QA)やCMC薬事などを積極的に募集しています。
[MR]がん領域で募集活発
MRの求人件数は前月から増加しましたが、夏ごろから行われていたメーカーの大型採用は終わりを迎えつつあり、転職市場には落ち着きも見られます。ただ、直近でも組織の立ち上げや増員に向けた募集が行われており、特にがん領域で採用が活発。CSOの採用ニーズも堅調です。
前月までの大型採用では、立ち上げ期の組織をリードする即戦力人材が求められる傾向にありましたが、直近は増員募集をかけている企業が増えてきているからか、若手層を対象にポテンシャル採用を志向する企業が増えている印象です。採用背景によって企業の求める人材像は大きく異なるので、このあたりの情報収集は欠かせません。
※※※
ようやくこの時期らしい寒さの日も増えてきた中、転職市場は夏ごろに比べると落ち着いてきました。開発職やMA・MSLなどのメディカル職では、外資系企業で来年初頭入社の求人が増えています。年度末が近づく多くの外資系企業では、次に採用が活発になるのは来年1月以降。早めの転職を考えている場合は、今が良いタイミングと言えそうです。
Answers転職サポートでは、求人情報から転職市場全体の最新動向まで、幅広い情報を提供しています。具体的な転職のご相談はもちろん、まずは情報収集からという方もお気軽にご相談ください。
(コンサルタント 永田雅実/佐久間貴大)
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