「ゾコーバ」発症予防のP3試験で主要評価項目達成/ブリストル、悪性リンパ腫の治験でDCT など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2024年10月29日)
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AnswersNews編集部
「ゾコーバ」発症予防のP3試験で主要評価項目達成
塩野義製薬は10月29日、新型コロナウイルス感染症治療薬エンシトレルビル フマル酸(国内製品名・ゾコーバ錠)の発症抑制効果を検証した臨床第3相試験で主要評価項目を達成したと発表した。主要評価項目は「治験薬投与開始から10日間以内に新型コロナウイルスに感染し症状を発症した被験者の割合」で、プラセボとの比較で統計学的に有意な低下を示したという。試験は、コロナ患者の同居家族や共同生活者を対象に実施。米国、南米、アフリカ、日本を含むアジアで約2400人の被験者が登録された。試験の詳細な結果は、今後、学会などで発表する。
ブリストル、悪性リンパ腫の治験でDCT
ブリストル・マイヤーズスクイブは10月29日、岡山大病院で行う悪性リンパ腫を対象とした企業主導治験で分散型臨床試験(DCT)のシステムの一部利用を開始したと発表した。治験では、岡山医療連携推進協議会の治験・臨床研究ネットワークと連携。MICIN(東京都千代田区)のDCTプラットフォーム「MiROHA(ミロハ)」の一部機能を活用し、同ネットワークに加盟する医療機関を受診中の患者が岡山大病院の治験に参加できるようにする。
島津製作所、医薬品製造支援事業に参入…精製装置の米社に出資
島津製作所は10月29日、バイオ医薬品の製造工程で使用される精製用クロマトグラフィー装置などを製造・販売する米セプラジェンと出資契約を結んだと発表した。島津は11月から、日本と韓国、東南アジアでセプラジェン製品の販売を開始。バイオ医薬品の製造工程を支援する事業に参入する。島津は医薬品の研究開発・品質管理向けに分析装置・技術を提供しており、今回の出資によって研究開発から製造・品質管理までの全工程に装置や技術を提供できるようになる。島津は中期経営計画で製薬市場を最重要セグメントに位置付けている。
富士製薬 アルボテックと提携のBS、4製品目を申請
富士製薬工業は10月29日、アイスランドのアルボテックと日本で提携しているバイオシミラーのうち新たに1製品を申請したと発表した。具体的な製品名は明らかにしていない。アルボテックとは複数のバイオシミラーで提携しており、申請は今年5月に発売したウステキヌマブを含めて4製品目となる。
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