エーザイ、サウジの子会社が活動開始…「フィコンパ」など自社販売
エーザイは10月2日、今年4月に設立したサウジアラビアの販売子会社が事業活動を開始したと発表した。パートナー会社から自社製品の販売権を承継し、今月から末梢性神経障害治療薬「メチコバール」と抗てんかん薬「フィコンパ」の自社販売を開始。来年4月には抗がん剤「レンビマ」「ハラヴェン」の自社販売も始める。サウジアラビアではアルツハイマー病治療薬「レケンビ」も申請中。エーザイは中東で1960年代から現地企業を通じて自社製品を販売しており、サウジアラビアでは2009年のメチコバール発売を皮切りに複数の製品を展開している。サウジアラビアは中東最大の医薬品市場で、19~23年の平均成長率は現地通貨ベースで7%に達している。
フィンランドの製薬会社オリオンが日本参入「ディビゲル」を承継し自社販売
フィンランドの製薬会社オリオンコーポレーションの日本法人オリオンファーマ・ジャパンは10月2日、サンファーマから経皮吸収エストラジオール製剤「ディビゲル」の製造販売承認を今月31日付で承継し、販売すると発表した。オリオンコーポレーションは2006年、旧ポーラファルマと同薬の日本での供給・販売について合意。ポーラファルマは20年にサンファーマに吸収合併された。オリオンは今年1月に日本法人を設立し、提携を解消して自社販売に乗り出す。同社のリーサ・ハルメCEOは「日本は戦略的市場であり、グローバル全体の成長を牽引すると考えている」としている。
PDRファーマ、仏キュリウムとセラノスティクスの開発・商業化で提携
ペプチドリームは10月1日、子会社のPDRファーマが仏キュリウムとセラノスティクスの開発・商業化で戦略的提携を結んだと発表した。キュリウムが開発を進める放射性医薬品「177Lu-PSMA-I&T」と放射性診断薬「64Cu-PSMA-I&T」を日本で共同開発し、その後の申請・製造・販売をPDRファーマが主導。キュリウムは海外での開発を主導するとともに、技術移転を通じて国内製造体制の立ち上げを支援する。177Lu-PSMA-I&Tと64Cu-PSMA-I&Tはいずれも、前立腺がん細胞上に発現するPSMAを標的としている。
アルフレッサHD、VCに10億円出資…新規事業開発加速
アルフレッサホールディングスは10月2日、ベンチャーキャピタルのアーキタイプベンチャーズ(東京都港区)が運営するファンドに10億円を出資すると発表した。ファンドは、ITを中心とした技術を持つB2BまたはB2B2C事業を行っているアーリーステージの企業に投資。アルフレッサは出資を通じてアーキタイプベンチャーズのネットワークや専門知識を活用し、新規事業の開発や事業基盤の強化を加速する。