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インテージと新潟大、AI活用しメガリン拮抗薬の共同研究/中外、1~6月期営業利益22%増 など|製薬業界きょうのニュースまとめ(2024年7月25日)
更新日
AnswersNews編集部
インテージヘルスケアと新潟大、AI活用しメガリン拮抗薬の共同研究
インテージヘルスケアと新潟大は7月25日、メガリン拮抗薬の開発に向けた共同研究を開始したと発表した。インテージヘルスケアがAIを活用したインシリコスクリーニングで新規化合物の探索・デザインを行い、新潟大が評価実験を実施。メガリンを標的とした拮抗薬の創製を目指す。メガリンは腎臓の近位尿細管細胞に発現する受容体タンパク質で、急性腎障害の発症に関わっている。
ロート製薬、不妊治療開発のイスラエルベンチャー企業に出資
ロート製薬は7月25日、不妊治療に使う自動精子選択システムを開発するイスラエルのベンチャー企業BAIBYS Fertilityに出資したと発表した。ロートは、日本とアジアでの同システムの独占販売に関するオプション権を取得した。BAIBYSが開発しているのは、形態が正常で運動性の高い精子を自動で選択するシステムで、顕微受精の成功率向上が期待される。現在、BAIBYSは欧米の不妊治療クリニックで実証試験を行っており、終了後に販売を開始する予定。
決算
中外製薬(2024年1~6月期、7月25日発表)
▽売上収益5528億6000万円(前年同期比4.6%減)▽営業利益2581億9500万円(22.4%増)▽中間利益1862億6200万円(18.9%増)――。新製品の抗がん剤「フェスゴ」や眼科用VEGF/Ang-2阻害薬「バビースモ」や主力の抗IL-6受容体抗体「アクテムラ」などが好調に推移した一方、新型コロナウイルス感染症治療薬「ロナプリーブ」の売り上げ減などが響いた。海外向けの血友病A治療薬「へムライブラ」は前年同期比54.6%増と大きく伸びた。24年12月期の業績予想は、売上収益1兆700億円(前期比3.7%減)、コア営業利益4600億円(2.1%増)を据え置いた。