ブリストル、閉塞性肥大型心筋症マバカムテンを申請／シミック・イニジオ、血液がんMR向けに「学術診断テスト」など｜製薬業界きょうのニュースまとめ（2024年7月17日）

（写真：ロイター）

ブリストル、閉塞性肥大型心筋症マバカムテンを申請

ブリストル・マイヤーズ スクイブは7月17日、閉塞性肥大型心筋症治療薬マバカムテンを申請したと発表した。心筋ミオシンに対する低分子のアロステリック阻害薬で、ミオシンとアクチンのクロスブリッジ形成を抑制することで心筋の収縮力とATP消費（エネルギー消費）を抑える新規の作用機序を持つ。肥大型心筋症は、心室肥大を起こす明らかな原因がないにも関わらず心室肥大が認められる原発性の心筋症。左室流出路閉塞の有無によって閉塞性と非閉塞性に分けられる。閉塞性には息切れ、疲労、胸痛、立ちくらみ、失神といった症状があり、進行すると心機能が低下し、心不全や心房細動を起こすため、血栓閉塞性脳卒中のリスクが上昇する。同薬は2023年6月に希少疾病用医薬品の指定を受けている。

シミック・イニジオ、血液がんMR向けに「学術診断テスト」

シミックグループのCSOシミック・イニジオは7月17日、造血器腫瘍領域で活動するMR向けにオンライン診断テスト「全国統一学術診断」を創設したと発表した。テストは日本血液学会認定血液専門医・指導医が監修。血液内科医がMRに求める学術レベルを反映させており、医師の要求水準と個々のMRや自社の学術レベルを比較できる。対象は製薬企業に所属するMRで、法人からの申し込みに限る。受検料は1人1万2000円。17日から10月末まで申し込みを受け付け、試験は今年11～12月の指定期間にオンラインで受検する。

メディパルHD、レイヤードと業務提携

メディパルホールディングス（HD）は7月17日、医療DXのレイヤード（福岡市博多区）と業務提携契約を結んだと発表した。▽医療機関の経営支援▽需要予測の精緻化による物流効率化▽潜在患者の発掘・治療支援▽治験推進・臨床研究のDX――といった分野で、共同でサービスを構築する。メディパルHDは2023年1月、コーポレートベンチャーキャピタルファンドを通じてレイヤードに出資。クリニックを中心に同社のDX製品・サービスを提供してきた。業務提携を通じて医療DXの推進に向けた取り組みを強める。