製薬業界の求人動向を、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
求人件数は減少
2024年7月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月から減少しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「製剤研究・製剤技術」(前月比11%増)や「開発企画・PM」(8%増)、「薬事」(6%増)など。一方、減少となったのは「管理薬剤師」(44%減)や「PV・PMS」(14%減)、「薬理研究」(12%減)などでした。求人数は減少していますが、募集人数で見ると堅調に推移しています。
[研究]引き続き内資メーカーでニーズ
研究職は、引き続き内資の大手・準大手メーカーが活発に募集を行っています。今月後半以降にも、新入社員の配属が一段落した企業で新たな募集が始まる見通し。メーカーの求人では、新規モダリティやドラッグデリバリー技術など、自社にない知識や技術を持った人材を求める傾向がますます強くなっています。従来の得意分野とは異なる領域に挑戦する企業も増えていますので、新たなチャンスも見えてきそうです。一方、バイオベンチャーの採用意欲は一時期に比べると落ち着いています。
[開発]開発企画・PMの求人件数が増加
「開発企画・PM」は前月から8%増加。外資大手や国内中堅メーカーなどが新規に募集を行っています。一方、メーカーのモニター(CRA)募集は、採用が充足しつつあるため選考のハードルが高くなっている印象。CROでは未経験モニターを含めて募集が活発です。
[製造]求人件数は減少も、ニーズは高水準
製造職の求人件数は全体的に減少しましたが、その原因はある後発品メーカーが複数求人を出していた前月の反動とみられ、品質管理・品質保証を中心にニーズは堅調です。メーカーでは引き続き、海外対応が必要となるポジションの募集が活発。CDMOやCMOでも海外バイオテックの日本・アジア進出に向けた案件の増加で採用も堅調です。
[MR]今月中にも新たな大型採用が開始する見込み
MRの求人件数は前月から横ばい。大型採用の波が続いており、今月中にも採用枠の大きな募集が開始される見込みです。8月にかけて転職市場は活発化していくとみられ、人材の流動性が高まるのに合わせて欠員募集のニーズも出てくるでしょう。CSOは大型プロジェクトの受託が少なくなっているものの、スポットの採用を中心に堅調です。
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(コンサルタント 永田雅実)
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