製薬業界の求人動向を、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
求人件数は微増
2024年4月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月からわずかに増加しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「生産技術」(前月比9%増)や「MA・MSL」(8%増)、「基礎研究」「DM/統計解析」(いずれも7%増)など。一方、減少となったのは「マーケティング」(11%減)や「QC・QA・監査」(7%減)などでした。全体的に見ると、転職市場の動向には大きな変化はありません。
[研究]内資系メーカーで採用活発
研究職の求人件数は好調に推移しています。内資のあるメーカーが約1年ぶりに募集を始めるなど、内資系企業中心に採用が活発化。求人の中身を見てみると、低分子薬に関する探索研究や、がん・中枢神経領域の薬理研究などがトレンドになっています。受託企業やバイオベンチャーを含め、向こう数カ月、マーケットは活況が続きそうです。
[開発]求人は減少も採用動向に変化なし
開発職の求人件数は全体的に減少となりましたが、中途採用の動向に大きな変化は見られません。足元では、開発企画・PM職でワクチン・感染症領域での募集が開始。CRA(モニター)も、多くのパイプラインを抱える外資系メーカーが募集を行っています。
PV(ファーマコビジランス)では、プロジェクトマネジメントやベンダーマネジメントなどの経験を持つ人材の募集が増えてきています。
[製造]新薬大手から後発品メーカーまで採用ニーズは高水準
製造職の採用ニーズは堅調。メーカーでは、品質管理・品質保証とも、新薬大手から後発医薬品企業まで幅広く募集が行われています。受託企業では、ワクチンや低分子医薬品を扱う企業で採用が活発です。
[MR]組織立ち上げに伴う募集など、市場は活発
がんや希少疾患といったスペシャリティ領域で、組織の立ち上げに伴う採用枠の大きな募集が行われています。ピンポイントの採用も引き続き活発で、MRの転職市場はアップトレンドが続いています。転職を希望する人も増えている印象で、市場全体が活発に動いています。
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新年度に入り、社内異動や新入社員の配属が落ち着いてくると、新規の求人が増えてくる見通しです。変化を見逃さないよう、情報収集が大切になってきます。
Answers転職サポートでは、求人情報から転職市場全体の最新動向まで、幅広い情報を提供しています。まずは情報収集からという方も、お気軽にお問い合わせください。
(コンサルタント 永田雅実)
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