製薬業界の求人動向を、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
求人件数は減少
2024年3月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月から減少しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「生産技術」(前月比6%増)と「品質保証/CMC薬事」(1%増)。一方、減少となったのは「DM/統計解析」(18%減)、「ライセシング・事業開発」(15%減)、「開発企画・PM」(12%減)などでした。多くの内資系企業が期の変わり目を迎えていることもあり、求人数は落ち着いています。
[研究]メーカーは欠員補充中心
研究職は、求人件数・募集人数とも前月から減少しています。メーカーの新規の求人は、欠員補充を目的とした募集が中心。新規モダリティの研究や海外企業・機関との共同研究の経験など、ユニークな経験を求める求人が多く、選考のハードルは高いです。
[開発]メーカーのCRA求人、外資の積極採用続く
「開発企画・PM」は前月比12%減となりましたが、バイオベンチャーでの募集は引き続き活発。春以降はメーカーでも求人が増えてくるとみられます。「CRA(モニター)」の求人件数も前月から6%減少。求人の中身を見てみると、大手外資メーカーが複数人の枠で積極的な募集を続けている一方、内資メーカーの採用は欠員補充が中心になっています。
[製造]大手で複数名募集も
製造職のニーズは高水準で推移。海外対応の充実や欠員補充、組織強化など、採用の背景はメーカーによってさまざまですが、新規の求人は堅調で、大手を中心に複数人枠で募集を行う企業もちらほら出てきています。このため、企業によっては一時期より応募要件が緩くなっている印象。4月以降も積極的な採用が続きそうです。
[MR]大型採用に一段落、スポット求人が活発
MRの求人件数は前月比10%減となりました。大型採用の募集が一段落したものの、引き続きスポットの募集は活発に行われています。複数領域で募集を行う企業もあり、外資・内資を問わず求人の幅はある程度広い状況です。CSOは経験を積んだミドル層を中心に積極採用が続いています。
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新年度を前に全体的な求人件数は減少していますが、今出ている求人に限ると、より高い専門性を求められる研究職以外では、選考のハードルがやや下がっている印象です。少しでも気になる求人があれば、この機会を逃さず挑戦してみてもよいでしょう。一方、転職市場全体では4月以降、求人が増えてくるとみられます。
Answers転職サポートでは、求人情報から転職市場全体の最新動向まで、幅広い情報を提供しています。まずは情報収集からという方も、お気軽にお問い合わせください。
(佐久間貴大)
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