製薬業界の転職市場のトレンドを、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
求人件数は前月から増加
2023年12月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月から増加しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「プロセス研究」「MA・MSL」(いずれも前月比11%増)や「製造技術」(9%増)、「基礎研究」「学術・DI」(7%増)など。一方、減少となったのは「生産技術」(7%減)や「CRA」(6%減)などでした。
[研究職]内資新薬メーカーでニーズ
研究職では、内資の新薬メーカーからのニーズが引き続き堅調。各社ともワクチンや遺伝子治療など、次の注力分野を担える人材を求めている印象です。創薬支援ベンチャーでも採用意欲の高い状況が続いています。
[開発職] PV、メーカーで求人増加
開発企画・PMやCRAといった職種で今月は求人件数が減少しましたが、今年1年を振り返ってみると年間を通じて採用ニーズに大きな変化はなかったと感じています。中でも開発企画・PMの採用は活発で、パイプラインの増加とともにメーカーで動きが出ています。PV(ファーマコビジランス)は、グローバル大手CROのほか、メーカーからもベンダー管理のポジションで募集が出ています。メーカーの求人はメーカー経験者を求める傾向が強くなっています。
[製造職]内資メーカーで募集活発
大手から中堅まで、内資系の新薬メーカーで募集が活発です。引き続きワクチンやバイオ医薬品の領域でニーズがあり、複数の求人を出す企業も少なくありません。いずれも今後の開発や供給の強化に向けた募集が中心。品質保証関連では、後発品メーカーでも募集が行われています。
[MR] スポット中心に活況続く
MRの求人件数は前月から1%増加しました。メーカーでは欠員の補充を目指したスポットの採用が活発で、CSOも引き続き積極採用を実施中。一部のCSOや後発品メーカーでは、来年4月入社の求人も出ています。
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転職市場のトレンドを毎月お届けしてきた本コーナーも、今回が今年最後の更新となります。ここ数カ月は、研究や製造といった職種で内資系メーカーの動きが活発で、こうした傾向は来年も続くと考えられます。
Answers転職サポートでは、求人情報だけでなく、転職市場全体の最新動向や面接の対策支援なども提供しています。まずは情報収集からという方も、お気軽にお問い合わせください。
(コンサルタント 永田雅実)
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