製薬業界の転職市場のトレンドを、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
求人件数は前月から増加
2023年10月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月から増加しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「MR」(前月比15%増)や「学術・DI」(10%増)、「製剤研究・製剤技術」「薬事」(7%増)など。一方、減少となったのは「管理薬剤師」(11%減)や「QC・QA・監査」(10%減)などでした。
[研究職]内資大手、採用拡大で募集増加
組織体制の変更に伴う社内異動が一段落し、内資系企業で募集が増えています。一つひとつの求人の採用枠が拡大している印象で、大手メーカーを中心に複数名枠の募集が行われています。引き続きバイオ医薬品の分野でニーズが高水準です。
[開発職] 内資メーカーで募集続く、PV・PMSも求人増
CROの採用意欲は引き続き高水準。自社モニターを持たないバイオベンチャーからの引き合いもあり、求人件数は堅調に推移しています。
メーカーでは、採用計画の見直しに伴い一部の外資系企業が募集を停止しているものの、内資系企業からの募集が続いており、全体としてはアップトレンド。直近はパイプラインの進捗に伴ってPV・PMSの求人募集が増えている印象です。
[製造職] バイオCDMO・大手製薬でニーズ
製造職では、前月に引き続きバイオCDMOからのニーズが堅調。外資を中心に大手製薬企業から品質管理やCMC関連の求人も出ており、転職を検討しやすい状況が続いています。特にバイオ医薬品や新規モダリティの経験のある人にとっては選択肢が広がっているといえそうです。
[MR]内資大手で久しぶりの募集
MRは、外資系企業を中心に採用枠5人以下の募集を行う企業が増えているほか、ある内資大手が数年ぶりにMRの中途採用を開始。求人件数は前月比15%増となりました。CSOの採用も堅調です。
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社内異動や組織体制変更があった内資系企業で動きが目立った月となりました。直近も早期退職の発表がありましたが、社内の変化が落ち着いてくるタイミングで情報収集を行っておくことをおすすめします。
Answers転職サポートでは、求人情報から転職市場の最新動向まで、幅広く情報を提供しています。転職を考えている方はもちろん、まずは情報収集からという方も、お気軽にお問い合わせください。
(コンサルタント 永田雅実)
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