国内医薬品市場 23年4~6月期は4.3%増…IQVIA調べ
IQVIAは8月17日、2023年4~6月期の国内医療用医薬品市場が前年同期比4.3%増の2兆7935億円だったと発表した。前年同期を上回ったのは9四半期連続となる。製品別では、小野薬品工業の免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」が首位。トップ10製品には、アストラゼネカから3製品がランクインした。詳しくはトピックスで。
武田、ADAMTS13酵素補充療法を申請
武田薬品工業は8月17日、ADAMTS13酵素補充療法「TAK-755」を申請したと発表した。適応は、先天性血栓性血小板減少性紫斑病(cTTP)。日本人5人を含むcTTP患者対象のグローバル臨床第3相(P3)試験とその継続試験の中間解析結果に基づいて申請した。cTTPは、フォン・ヴィレブランド因子(VWF)切断プロテイナーゼのADAMTS13の欠乏によって起こる希少疾患で、承認された治療薬はまだない。米国と欧州でも今年5月に申請した。
ブリストル 抗がん剤「スプリセル」の後追いAGが承認
ブリストル・マイヤーズスクイブは8月16日、子会社のブリストル・マイヤーズスクイブ販売が抗がん剤「スプリセル」のオーソライズド・ジェネリック(AG)「ダサチニブ錠『BMSH』」の承認を取得したと発表した。スプリセルにはすでに後発品が販売されており、後追いでの参入となる。
メディパル、新たなGDP対応のクラウド温度管理システムを導入
メディパルホールディングス(HD)は8月16日、子会社メディセオの高機能物流センターに、神栄テクノロジーが開発した新たなGDP対応クラウド型温度管理システムを導入すると発表した。スマートフォン対応型温度ロガーと測定データを自動収集・管理するクラウドシステムで構成され、停電や自然災害時のバックアップ機能を備える。庫内温度を常時モニタリングすることで、品質管理の向上と情報管理の一元化を図る。まず東北の物流センターに導入し、順次各地に展開していく予定。両社は2021年末に資本提携を結び、PIC/S GDPガイドラインに準拠した品質管理・医薬品流通最適化モデルの構築に取り組んでいる。