アッヴィ、進行期パーキンソン病治療薬「ヴィアレブ」発売
アッヴィは7月26日、進行期パーキンソン病治療薬「ヴィアレブ配合持続皮下注」(一般名・ホスレボドパ/ホスカルビドパ水和物)を世界に先駆けて日本で発売したと発表した。適応は「レボドパ含有製剤を含む既存治療で十分な効果が得られないパーキンソン病の日内変動(ウェアリング・オフ)の改善」。レボドパ/カルビドパの分子構造を改良して開発したもので、専用ポンプを使って24時間持続的に皮下投与でき、症状が制御されている「オン」の時間を増やすことが期待される。薬価は10mL1瓶1万3277円で、ピーク時に96億円の売り上げを見込む。
ファーマバイオとエイツーヘルスケア、再生医療等製品を共同開発研究
再生医療ベンチャーのファーマバイオ(名古屋市)は7月26日、開発中の近視性網脈絡膜萎縮に対するヒト(同種)皮下脂肪組織由来間葉系幹細胞シート(開発コード・PAL-222)について、伊藤忠傘下のCROエイツーヘルスケア(東京都文京区)と共同研究開発契約を結んだと発表した。PAL-222は細胞外マトリックス成分のみからなる細胞シートを使った再生医療等製品で、現在、臨床第1/2a相(P1/2a)試験を実施中。近視性網脈絡膜萎縮は最終的に社会的失明(矯正視力0.02以下)に至る疾患で、治療法は確立されていない。
ファイザー、医療従事者向け問い合わせ総合窓口を開設
ファイザーは7月26日、医療従事者からの問い合わせを受け付ける総合窓口「ファイザーコネクト」を開設したと発表した。これまで複数あった問い合わせ窓口を集約し、医療従事者の問題解決率の向上と解決までのスピードアップを目指す。専任のオペレーターが医療従事者の要望に基づいて適切な社内担当者に取り次ぎ、専門的な情報を迅速に提供する。対応時間は平日9時~17時30分。
MICINの周術期管理アプリ、国がんで胃がん患者を対象に臨床研究
MICIN(東京都千代田区)は7月26日、自社開発の周術期管理アプリについて、国立がん研究センター東病院と胃がん患者を対象とした探索的臨床研究を開始したと発表した。PHR(パーソナルヘルスレコード)を活用したアプリを使い、国がんで内視鏡治療や外科手術を受ける患者に入院前から退院後の生活でセルフケアを促す。患者負担の軽減や日常生活への復帰の実現可能性を評価する。アプリには、患者の日常の健康状態を医療機関と共有したり、患者に手術や食事などの生活指導に関する情報を提供したりする機能が搭載されており、セルフケアの状況や医療従事者への業務負担の影響も評価する。
Mediiとノーベルファーマ、リンパ管疾患の啓発で協業
Medii(東京都新宿区)は7月26日、リンパ管疾患の疾患啓発でノーベルファーマと協業を開始したと発表した。リンパ管疾患は、リンパ管の異常で起こる疾患の総称で、診断や治療法の選択が難しいとされる。取り組みでは、Mediiの医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」を使い、リンパ管疾患の専門医に相談できる環境を構築。診断率向上と治療最適化につなげる。