アステラス、米ケイトから遺伝子治療薬を導入
アステラス製薬は6月8日、米ケイト・セラピューティクスが開発している遺伝子治療薬「KT430」について、同社と開発・製造・商業化に関する独占的ライセンス契約を結んだと発表した。対象地域は全世界。KT430は、新規のMyoAAVカプシドを介して正常に機能するMTM1遺伝子を送達する遺伝子治療薬で、X連鎖性ミオチュブラーミオパチーを対象に前臨床段階で開発が進められている。契約に基づき、アステラスは契約一時金を支払うほか、開発・商業化の進捗に応じたマイルストンやロイヤリティを支払う可能性がある。アステラスは同疾患に対する遺伝子治療プログラム「AT132」の臨床第2相(P2)試験を進めており、同薬の開発で培ったノウハウを活用する。
セオリアファーマ、抗菌耳科用製剤「コムレクス」発売
セオリアファーマ(東京都中央区)は6月8日、抗菌耳科用製剤「コムレクス耳科用液」(一般名・レボフロキサシン水和物)を発売したと発表した。適応は外耳炎、中耳炎。同薬はオフロキサシンの一方の光学活性体で、オフロキサシンの約2倍の抗菌活性を持つ。抗菌耳科用製剤の発売は約25年ぶり。薬価は1.5%5mL1瓶1584.50円で、ピーク時に8.8億円の売り上げを見込む。
武田「レベスティブ」低含量製剤を発売
武田薬品工業は6月8日、短腸症候群治療薬「レベスティブ皮下注用」(テデュグルチド)について、低含量製剤となる0.95mg製剤を発売したと発表した。従来は3.8mg製剤のみだった。0.95mg製剤は、乳児と小児を対象に国内外で行ったP3試験の結果に基づき、昨年9月に承認された。
エーザイ、レカネマブを韓国で申請
エーザイは6月8日、抗アミロイドβプロトフィブリル抗体レカネマブ(一般名)を韓国で申請したと発表した。適応は早期アルツハイマー病。同薬は米バイオジェンと共同開発。米国では今年1月に発売しており、日本や中国、欧州でも申請中。