シスメックス 遺伝性網膜ジストロフィの遺伝子パネル検査が承認
シスメックスは6月5日、遺伝性網膜ジストロフィ(IRD)の遺伝子パネル検査「PrismGuide IRDパネルシステム」が承認されたと発表した。IRDの遺伝子パネル検査は国内初。IRDは、網膜色素変性症やアッシャー症候群、黄斑ジストロフィといった、遺伝子変異が原因で網膜の機能に進行性の障害をきたす一連の疾患の総称。原因遺伝子によって重症度や進行度が多様であることが知られている。シスメックスは2020年に神戸アイセンター病院と包括連携契約を結び、血液を使った遺伝子パネルシステムの共同開発を行ってきた。今後、保険適用と早期の市場導入に向けて取り組みを進めるとしている。
住友ファーマ、生成AIチャットツールを全社で導入
住友ファーマは6月2日、生成AIを使ったチャットツールの全社運用を開始したと発表した。米OpenAIの生成AI「ChatGPT」と同等の機能を持つ対話型のツールで、OpenAIが提供するAIエンジンを使っているが、同社が情報を二次利用しない環境で利用できる。一般業務の効率化から研究開発での価値創造まで幅広い活用を期待する。住友ファーマでは、医薬品や薬剤開発に関する情報を保有する強化版生成AIの開発も進める。