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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2023年5月30日)

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中外 宇都宮工場に新たなバイオ医薬品製造施設…560億円投資

中外製薬は5月30日、子会社・中外製薬工業の宇都宮工場(栃木県宇都宮市)に、バイオ原薬製造棟と注射剤棟を新設すると発表した。投資額は計564億円。バイオ原薬棟は中期段階以降の治験薬製造と初期商用のバイオ原薬製造を担う施設で、浮間事業所(東京都北区)に建設中の初期開発用治験薬施設や既存施設をあわせ、臨床開発から初期生産まで一貫した自社供給体制を構築する。注射剤棟では、初期商用の無菌注射剤製造を行う予定で、ロボティクスの活用によって多品種少量生産を可能にする。

 

アッヴィ、2022年の売上高は1001億円

アッヴィは5月30日、2022年の日本法人の売上高が前年比1.1%増の1001億3600万円だったと発表した。抗RSウイルス抗体「シナジス」の販売移管や薬価改定などのマイナス要因があったものの、免疫領域の抗IL-23p19抗体「スキリージ」やJAK阻害薬「リンヴォック」が伸びた。ポートフォリオのさらなる拡充を進め、2030年までに売上高倍増を目指す。

 

メディパルと学研、ペスタロッチに共同出資

メディパルホールディングス(HD)は5月30日、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンドのMEDIPAL Innovation投資事業有限責任組合が学研HDとともにペスタロッチテクノロジー(東京都新宿区)に出資したと発表した。同社は、小中学校や高校向けに体力テストのデータをデジタル化するウェブサービス「ALPHA」を開発・販売するスタートアップ。メディパルはALPHAの自治体向け営業活動を支援し、より多くのデータを蓄積することで、疾患啓発ビジネスへの展開や栄養食品の開発にデータを活用することを目指す。メディパルと学研は今回の出資を皮切りに、共同で新規事業開発に取り組むとしている。

 

東レ、ALSの薬効評価技術を開発

東レと愛知医科大は5月29日、筋萎縮性側索硬化症(ALS)に対する新薬候補物質の薬効を評価する基本技術を確立したと発表した。ALSは病気の進行パターンによって4グループに分けられることが知られており、両者は共同研究で4グループの患者割合に基づいて患者30人のiPS細胞由来運動神経細胞を使った評価パネルを作製。新薬候補物質がどのグループに効果を示すか評価・予測できるようにした。ALSは進行パターンの個人差が大きく、多様な病態に対応した実験モデルを作製するのが難しかった。東レと愛知医科大は「創薬の成功確率向上や加速につながると期待される」としている。

 

ノーベルファーマ「HYFTOR」欧州でも承認

ノーベルファーマは5月29日、結節性硬化症に伴う顔面血管線維腫に対する局所ゲル製剤「HYFTOR」(一般名・シロリムス、国内製品名・ラパリムス)が欧州で承認されたと発表した。対象は6歳以上の小児と成人。2022年に米国で、23年に中国で承認されており、欧州ではドイツのPlusultra pharmaが販売する。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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