武田とMICIN、国立がん研究センターと治療支援アプリの共同研究
MICIN(東京都千代田区)と武田薬品工業は4月24日、国立がん研究センターとがん患者の治療生活を支援するアプリケーションを使った探索的臨床研究を行うと発表した。MICINと武田が共同で開発・運用するアプリには、患者が日常の健康状態を記録して医療機関と共有できる機能や、患者に疾患や治療に関する情報を提供する機能が搭載。今回の研究では、婦人科がんと乳がんの患者を対象に、その実現可能性を評価する。MICINと武田は将来的に医療機器承認の取得を目指している。
ノイルイミューンとリバーセル、次世代遺伝子改変免疫細胞療法の研究・事業化で提携
ノイルイミューン・バイオテック(東京都港区)は4月24日、リバーセル(京都市)と、次世代型遺伝子改変免疫細胞療法の共同研究・事業化に関する契約を結んだと発表した。リバーセルが持つ、多能性幹細胞から免疫細胞を作製する技術と、ノイルイミューンの遺伝子改変免疫細胞療法を固形がんに適応する技術を組み合わせる。契約に基づき、両社は共同研究の成果を事業化する権利を保有し、相互にロイヤリティを受け取る権利を持つ。
サノフィ インスリンの投与を記録、デバイスの提供を開始
サノフィは4月24日、同社のインスリンプレフィルドペン型注入器「ソロスター」に取り付けて投与量などを記録するデバイス「SoloSmartスマートキャップ」について、本格的な販売に先立ち医療機関への提供を開始すると発表した。ブルートゥースを通じてH2の健康サポートアプリ「シンクヘルスアプリ」に接続すると、投与時刻と投与量のデータがリアルタイムに転送され、医療従事者や患者はインスリンの投与履歴を確認することができる。
ビッグデータで希少疾患の診断精度向上…MDVとエクサウィザーズが業務提携
メディカル・データ・ビジョン(MDV)とエクサウィザーズは4月24日、業務提携することで基本合意したと発表した。MDVが持つ医療ビッグデータをエクサウィザーズのAIで分析し、希少疾患の診断精度向上や潜在患者のスクリーニングにつながる新サービスを提供する。2023年度中にサービスの提供を開始する予定で、その後も順次、新たなサービスを提供していくとしている。
中外「アクテムラ」台湾で新型コロナ治療薬として承認
中外製薬は4月24日、抗IL-6受容体抗体「アクテムラ」(一般名・トシリズマブ)について、台湾で新型コロナウイルス感染症治療薬として承認されたと発表した。コルチコステロイドの全身投与を受けており、酸素補給、非侵襲的もしくは侵襲的な人工呼吸器、またはECMOを必要とする入院中の成人患者が対象となる。