製薬業界の転職市場のトレンドを、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
求人件数は前月から減少
2023年4月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月から減少しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「マーケティング」(前月比15%増)、「MR」「ライセンシング・事業開発」(いずれも7%増)、「QC・QA・監査」「学術・DI」(いずれも6%増)など。一方、減少となったのは「MA・MSL」(15%減)や「開発企画・PM」「PV・PMS」(いずれも14%減)、「製剤研究・製剤技術」(7%減)などでした。
[研究職]新薬メーカーで求人増
研究職では、前月に比べて新薬メーカーからの求人が増えている印象です。国内の大手から中堅まで、各社が注力するモダリティに関する募集が目立ちます。バイオベンチャーからのニーズも引き続き堅調です。
[開発職]モニターの採用意欲は変わらず
開発職の求人件数は、複数の求人で募集の終了が重なったこともあり、前月から減少しました。募集を終えた求人は内勤ポジションのものが多く、CRA(モニター)の採用意欲は高い状況が続いています。現在も、外資系メーカーがモニターの募集を複数人枠で行っています。
CROでは、未経験モニターの募集が一時期に比べると落ち着いた一方、一部の大手CRO中心に経験者向けの募集が引き続き出ています。これから夏にかけて、ほかのCROでも未経験者を含めた募集が増えてきそうです。
[製造職]新薬大手から後発品企業までニーズは堅調
製造職の求人件数はやや減少となったものの、新規の募集は活発です。国内の製薬大手から中堅、後発医薬品メーカーまで、多くの企業でニーズは堅調。引き続き、製品の海外展開に向けた求人も出ています。
[MR]外資系中心に求人増
MRの求人件数は前月比7%増。外資系企業を中心にスポットの求人が増え、前月まで落ち着いていた市場に活気が戻ってきています。来月にかけては複数人枠の募集も出てきそうです。
一方、CSOはエリアによっては求人数が減っている印象。ただ、引き続き募集は出ていますし、これから6月にかけて7月以降入社の求人が増えてくると予想されます。
[マーケティング/MA・MSL]外資系メーカー中心に活発
「マーケティング」は、外資系企業がプロダクトの進捗に伴って複数の求人を出しており、前月比15%増となりました。「MA・MSL」は14%減ですが、マーケティングと同じように一部の外資系企業が積極採用を行っており、市場の動きは活発。アカデミアを含む研究経験を持つ人や、MR、開発職の経験者であれば未経験でも応募可能な求人も出ています。
※ ※ ※
早期退職の影響もあり市場の流動性が高まる中、MRでは求人ラインアップが増えてきている印象。エリアや担当領域によっても異なりますが、転職を考えるなら検討しやすい時期といえそうです。
Answers転職サポートでは、求人情報はもちろん、転職市場の最新動向まで幅広く情報を提供しています。転職を考えている方はもちろん、まずは情報収集からという方も、お気軽にお問い合わせください。
(コンサルタント 三浦亜理沙)
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