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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年12月28日)

更新日

 

日医工、事業再生ADRが成立…不採算品からは撤退

日医工は12月28日、事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)による3回目の債権者会議を開き、取引金融機関15社から事業再生計画への同意を得たと発表した。ADRは成立し、今後、経営再建が本格化する。金融機関による債務免除は557億円が確定し、最大で985億円に達する可能性がある。計画の柱は▽富山工場の生産改善▽不採算品からの撤退とコスト削減による収益構造改革▽遊休資産売却による財務基盤強化▽スポンサーによる品質保証・品質管理体制の強化支援、医薬品販売体制の再構築支援――などで、2026年3月期の黒字化と債務超過解消を目指す。日医工は、投資ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズとメディパルホールディングス(HD)が出資する新会社から200億円の出資を受け、来年3~4月ごろに上場廃止となる見込み。田村友一社長は増資が完了したタイミングで退任する。

 

エーザイ、物流子会社を安田倉庫に譲渡

エーザイは12月28日、物流子会社・エーザイ物流の全株式を安田倉庫に譲渡すると発表した。株式譲渡日は来年3月31日を予定している。エーザイは売却を通じて事業領域の選択を集中を図る。エーザイ物流は譲渡後もエーザイグループ製品の取り扱いを続ける。

 

アストラゼネカ、抗CTLA-4抗体「イジュド」が承認

アストラゼネカは12月28日、抗CTLA-4抗体「イジュド」(一般名・トレメリムマブ)の承認を取得したと発表した。適応は「切除不能な肝細胞がん」と「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」で、いずれも抗PD-L1抗体「イミフィンジ」(デュルバルマブ)と併用する。イミフィンジは「治癒切除不能な胆道がん」と肝細胞がんに対する単剤療法への適応拡大の承認も取得した。

 

「カルケンス」初回治療への適応拡大が承認

アストラゼネカは12月28日、BTK阻害薬「カルケンス」(アカラブルチニブ)について、慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の初回治療への適応拡大が承認されたと発表した。未治療患者を対象に行った臨床試験では、カルケンス単剤投与またはカルケンスとオビヌツズマブの併用投与が、標準化学免疫療法であるクロラムブシルとオビヌツズマブの併用投与と比較して無増悪生存期間を有意に改善することが示された。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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