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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年12月14日)

更新日

 

武田 米ニンバス子会社を5400億円で買収、TYK2阻害薬獲得

武田薬品工業は12月13日、米国の製薬企業ニンバス・セラピューティクスの子会社で、同社が開発中のTYK2阻害薬「NDI-034858」の権利を持つニンバス・ラクシュミを40億ドル(約5400億円)で買収すると発表した。NDI-034858は、尋常性乾癬を対象に行った後期臨床第2相(P2b)試験で良好な結果を得ており、2023年にP3試験に入る見込み。乾癬性関節炎の適応でもP2b試験を進めている。武田は炎症性腸疾患などほかの自己免疫疾患でも開発を進める方針で、数十億ドル規模の売り上げを期待している。武田はニンバスに一時金として40億ドルを支払うほか、NDI-034858の年間売上高が40億ドルと50億ドルに達した段階でそれぞれ10億ドルのマイルストンを支払う。買収は23年3月期中に完了する予定。

 

ヘリオス 開発加速へ新会社、三菱UFJキャピタルと基本合意

ヘリオスは12月14日、体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」の開発加速に向け、三菱UFJキャピタルの出資で新会社を設立し、ヘリオスと新会社が共同開発を行うことで基本合意したと発表した。新会社は、研究開発に対する助言と開発費の拠出を行う目的で設立。HLCM051は急性呼吸窮迫症候群を対象としたP2試験を終了し、PMDA(医薬品医療機器総合機構)との申請前相談を実施。申請に向けてはデータの補強が必要との助言を受け、当局と協議を進めている。新会社設立と共同開発は、データ補強のための計画に関する当局との協議が完了し、その計画について三菱UFJキャピタルが合意することが条件となる。

 

「イグザレルト」フォンタン手術後の先天性心疾患への適応拡大申請

バイエル薬品は12月14日、経口抗凝固薬「イグザレルト」(一般名・リバーロキサバン)について、フォンタン手術後の先天性心疾患への適応拡大を申請したと発表した。フォンタン手術は、本来2つあるはずの心室のうち一方が使えない場合に行われるが、同手術を受けた先天性心疾患患者では血栓症が多く発生する。申請の根拠となった国際共同P3試験は、有効性について統計学的有意差を検証するための試験ではなかったが、イグザレルトはアスピリンと比較して血栓性イベントの発現割合が低く、安全性は同様であることが示された。

 

アストラゼネカ 大出血患者の抗凝固薬服用を把握、スタートアップと提携

アストラゼネカは12月14日、医療スタートアップのSmart119(千葉市)と業務提携したと発表した。同社が提供する救急医療情報システム「Smart119」を活用し、生命を脅かす出血を起こした患者の服薬状況を把握できる仕組みを構築する。抗凝固薬を服用している患者は事故や転倒などで大出血を起こすリスクがあり、中和剤を投与すれば出血の増大を抑えることができるが、約3割の患者で救急搬送時に服用薬剤を特定できないという。両社は提携を通じて、あらかじめ患者の服薬情報をデータベースに集約し、Smart119を通じて把握・共有できる仕組みをつくる。今回の提携は、アストラゼネカが展開しているオープンイノベーションネットワーク「i2.JP」を通じて実現した。同社は、直接作用型第Xa因子阻害薬の中和剤「オンデキサ」を今年5月から販売している。

 

富士フイルム、米バイオテック企業に出資

富士フイルムは12月14日、細胞の画像解析を受託するサービスを展開している米国のバイオテック企業フェノビスタ・バイオサイエンスに出資したと発表した。コーポレートベンチャーキャピタルを通じて第三者割当増資を引き受けた。富士フイルムは、自社のiPS細胞由来分化細胞と、フェノビスタの細胞画像解析技術などを組み合わせ、新薬候補物質の新たな評価手法を構築する。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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