厚労省、コロンビアにM痘ワクチン無償供与…現地で臨床試験
厚生労働省は12月7日、コロンビアにM痘(サル痘)ワクチンを無償供与すると発表した。同国政府とWHO(世界保健機関)の要請に基づき、2万5000人分のワクチンと接種針を供与する。供与されるワクチンは「乾燥細胞培養痘そうワクチンLC16『KMB』」(製造販売元・KMバイロジクス)。コロンビアで感染リスクの高い人に接種され、臨床試験を通じて安全性・有効性を評価する。日本政府は、専門家による技術面での研究協力も検討している。
TXP Medical 中核病院の医療データを診療科横断的に統合、データベースの提供開始
救急医療の情報共有システムを手掛けるTXP Medical(東京都千代田区)は12月7日、全国の中核病院の医療データを診療科横断的に統合したデータベースサービスの提供を開始したと発表した。同システムで蓄積した救急搬送や救急外来のデータと、カルテテキスト、DPCデータ、250項目以上の検査値データを統合。製薬企業などを対象に、リアルワールドデータ解析サービスを提供する。中核病院を対象に、診療科横断的に多項目のデータを標準化したデータべースサービスは国内初という。
住友ファーマ、米子会社2社を合併
住友ファーマは12月7日、米国子会社のエンジバント・セラピューティクスとアルタバント・サイエンシズを合併したと発表した。エンジバントを存続会社とする吸収合併。両社の専門性と人材を統合することで、新薬創出に向けた効率的な事業活動を目指す。両社は、英ロイバント・サイエンシズとの戦略的提携によって住友ファーマが子会社化した企業。エンジバントは昨年、小児先天性無胸腺症患者の免疫再構築を目的に使用する他家培養胸腺組織「リサイミック」の承認を取得。アルタバントは肺動脈性肺高血圧症などの呼吸器疾患に対する治療薬の開発に取り組んできた。