製薬業界の転職市場のトレンドを、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
求人件数は前月から増加
2022年11月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月から増加しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「QC・QA・監査」「管理薬剤師」(いずれも前月比16%増)や「マーケティング」(13%増)、「DM/統計解析」(9%増)など。一方、減少となったのは「PV・PMS」「前臨床研究」(いずれも5%減)や「MR」(4%減)などでした。
[研究職]新規求人は増加、注力領域で研究後期の人材募集
研究職の求人件数は前月比で減少しましたが、新規の求人はメーカー、バイオベンチャーとも増えている印象です。メーカーの求人は、再生医療や神経領域など、各社が将来に向けて研究に力を入れている領域を反映しており、バイオマーカー研究を含む研究後期段階の求人が出ています。
[開発職]メーカー、グローバル開発のニーズ拡大
開発職は、CROを中心に採用意欲は高水準。CROでは引き続き、海外バイオ医薬品企業からの受注が伸びており、未経験者を対象とした募集も継続しています。新薬メーカーでも内資系・外資系問わずグローバル開発のニーズが拡大していて、進捗管理やCRO管理といったマネジメント業務に関わる職種で募集が行われています。
[製造職]再生医療やワクチンの製造で募集が増加
製造職の求人件数は、大手メーカーを中心に引き続き堅調に推移しています。製造・品質管理体制の整備を目的とした募集は一段落しつつある一方、新製品の生産体制構築に向けた募集が増えている印象です。具体的には、再生医療等製品やワクチンをはじめとするバイオ医薬品の領域で、製造系、製造技術、CMC関連の求人が出ています。こうした求人の多くは経験者を対象としていますが、未経験から応募できるものもあり、挑戦したいと思う人は早めに動いたほうが良いでしょう。
[MR]大型採用は収束、ピンポイント求人が中心に
大型の採用が収束しつつあり、MRの転職市場には変化が見られます。新規求人はスポットの募集が中心。早期退職の影響で応募が殺到する状況となっており、早めの応募が重要です。今後、来年以降の入社を想定する、採用枠が10人を超える求人も出てくる可能性があります。
一方、CSOでは久しぶりにベテラン層も対象とした大型の採用が行われており、採用意欲は堅調です。
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研究や製造では、各社が将来に向けて注力する領域で採用を強化しており、まだノウハウの少ない新しい仕事に挑戦できる面白い求人が増えています。興味があれば、どんな求人が出ているのか見てみるのも良いかもしれません。
Answers転職サポートでは、求人情報から転職市場の最新動向まで、幅広く情報を提供しています。転職を考えている方はもちろん、まずは情報収集からという方も、お気軽にお問い合わせください。
(コンサルタント 河内秋都)
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