製薬業界の転職市場のトレンドを、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
求人件数は前月から微増
2022年10月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月からわずかに増加しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「MA・MSL」(前月比26%増)や「薬理研究」(9%増)、「品質保証/CMC薬事」(5%増)など。一方、減少となったのは「MW(メディカルライティング」」(8%減)や「QC・QA・監査」「管理薬剤師」(いずれも6%減)などでした。
[研究職]再生医療など新規モダリティでニーズ
研究職の転職市場は先月並み。メーカー、バイオベンチャーとも再生医療や核酸医薬などの領域でニーズが継続しています。メーカーだと経験者を対象とした求人が多く、今年の春先に比べると求められるレベルが高くなっている印象です。バイオ医薬品やデータサイエンスの分野でも募集が行われています。
[開発職]CRO中心に堅調、大型採用続く
開発職の求人件数は堅調に推移しています。CROではCRA(モニター)やDM(データマネジメント)の未経験者募集が続いているほか、しばらく採用を控えていた企業が新たに募集を開始するなど、市場は活発に動いています。日本に拠点を持たない海外バイオ医薬品企業でCROへのニーズが拡大し、受託試験数が増加していることも追い風となっていて、来年初頭にかけて数十人規模の大型採用が続く見通しです。
[製造職]求人件数は高水準
製造職は、メーカーの採用意欲が堅調で求人件数も高水準。品質管理、品質保証、製造といった職種で、大手から中堅の内資系新薬メーカーや後発医薬品メーカーが活発に募集を行っています。再生医療バイオベンチャーも、CMC関連の職種などで求人が出ています。
[MR]4%減も市場に活気
MRの求人件数は前月比4%減となりましたが、市場には活気があり、新規求人も増えている印象です。がんや免疫といったスペシャリティ領域に加え、婦人科などこれまで求人があまり出ていなかった領域でも増員や欠員補充を目的とした募集が行われています。早期退職の影響で転職を希望する人が増える中、優秀な人材は取り合いとなっている状況で、人材紹介会社を通じて採用を行う企業も増えている印象です。
CSOの採用も前月並みで、受託プロジェクトは豊富な状況が続いています。応募前のカジュアル面談を積極的に受け付けている求人もあるので、少しでも興味がある場合はそうした機会を活用しても良いかもしれません。
※ ※ ※
転職市場は全体として活気のある状況が続いています。組織体制の変化に伴って新たに募集をかける企業もあり、市場にも動きが出てきていますので、アンテナを高く張っておくのをおすすめします。
Answers転職サポートでは、求人情報から転職市場の最新動向まで、幅広く情報を提供しています。お気軽にお問い合わせください。
(コンサルタント 永田雅実)
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