協和キリン ノウリアスト次世代品「KW-6356」の開発を中止
協和キリンは7月15日、次世代戦略品の1つに位置付けていたアデノシンA2A受容体拮抗薬/逆作動作用薬「KW-6356」(開発コード)について、開発を中止すると発表した。同薬は、パーキンソン病治療薬「ノウリアスト」の次世代品として開発を進めてきた自社創製品。パーキンソン病を対象に国内で行なった臨床第2相(P2)試験では、単剤とレボドパ含有製剤との併用療法の両方で有効性が確認された。その後、グローバルP3試験の開始に向けて各国の規制当局と交渉を進めていたが、規制面の見通しや開発難易度、発売までのタイムラインを総合的に検討した結果、開発を中止することにした。
中外、中国で「エディロール」発売
中外製薬は7月15日、骨粗鬆治療薬「エディロール」(一般名・エルデカルシトール)について、中国子会社の日健中外製薬有限公司が同国で発売したと発表した。同薬は中外が創製した活性型ビタミンD3誘導体で、中国では2020年12月に承認を取得。ロシュ中国と協働し、2社で情報提供活動を展開する。
アミカス ムコ多糖症VII型治療薬「メプセヴィ」をウルトラジェニクスに承継
アミカス・セラピューティクスは7月14日、ムコ多糖症VII型治療薬「メプセヴィ点滴静注液」(ベストロニダーゼ アルファ)について、8日付で製造販売承認をウルトラジェニクスジャパンに承継したと発表した。同薬は米ウルトラジェニクスが開発した酵素製剤で、2019年に同社と米アミカスが日本での開発に関するライセンス契約を締結。アミカスが今年1月に承認を取得していた。21年9月にウルトラジェニクスの日本法人が設立されたのを受け、国内での製造販売承認の承継を決めた。同薬は今年5月に薬価収載されており、ウルトラジェニクスは2022年第3四半期の発売を予定している。