製薬業界の転職市場のトレンドを、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
全体的に前月から増加
2022年4月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月からわずかに増加しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「薬理研究」「薬事」(いずれも前月比7%増)や「製造」(6%増)、「ライセンシング・事業開発」(5%増)、「生産技術」「MA・MSL」(4%増)など。一方、減少となったのは「MR」(5%減)や「製剤研究・製剤技術」(4%減)などでした。
[研究職]5月にかけて新規の求人が出てきそう
バイオベンチャーでは、核酸医薬や再生医療といった新規モダリティを中心に研究職の採用意欲が堅調です。メーカーの採用ニーズは落ち着きつつありますが、内資系企業を中心に4月下旬から5月にかけて新たな求人が出てきそうです。
[開発職]CROの採用ニーズ 企業で濃淡
「開発企画・PM」の求人件数は前月比で1%の減少となりましたが、外資メーカーで社内異動や組織変更に伴うニーズが出てきている印象です。一部メーカーではリアルワールドデータの活用に向けたポジション募集も見られます。こうした職種では、ここ1年ほど企業側の採用ニーズが高まっています。
一方、CROからは開発企画・PM、モニターの両方で新規の求人が出ています。採用ニーズは企業によって濃淡があり、今後は採用に積極的な企業とそうでない企業に二分化されていきそうです。ただ、全体としては引き続き堅調に推移していくとみられます。
[製造職]大手メーカー中心に引き続き採用は活発
製造職の採用ニーズは引き続き高水準。人員拡大を継続する大手メーカーのほか、後発医薬品メーカーからも新規の募集が出ています。新型コロナウイルス感染症関連の募集が一段落しつつあることなどから、新規の求人件数はやや少なくなっている印象ですが、新年度を迎えたことで4月下旬から5月にかけてニーズが増えてきそうです。
[MR]メーカーで新たに中規模募集開始
MRの求人件数は前月から5%の減少となりました。先月あった大型採用も含め、複数の求人が採用枠を満たして募集を終えたのが理由です。一方、外資メーカーからは新たに中規模の募集が出ているほか、社内異動に伴う欠員募集も行われています。CSOでは採用ニーズが高まっており、ベテラン層を含めて募集が活発です。
※ ※ ※
「研究」や「開発」を中心に、4月下旬から5月にかけて転職市場に動きが出てくると予想されます。転職を考えるなら、いち早く情報をキャッチできるようアンテナを張っておくことが大切です。
Answers転職サポートでは、求人情報から転職市場の動向まで、幅広く情報を提供しています。転職を考えている方はもちろん、まずは情報収集からという方も、お気軽にお問い合わせください。
(コンサルタント 香本牧子)
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