エーザイとバイオジェン アデュカヌマブの提携、ロイヤリティ契約に変更
エーザイは3月15日、アルツハイマー病治療薬「ADUHELM」(一般名・アデュカヌマブ)に関する米バイオジェンとの提携を見直すと発表した。従来はグローバルで損益を分配してきたが、2023年1月以降、エーザイは売上高に応じたロイヤリティを受け取ることになる。開発中の抗アミロイドβプロトフィブリル抗体レカネマブの共同開発・商業化契約の経済条件には変更はないが、バイオジェンによる同薬の供給契約は従来の5年間から10年間に延長された。
マルホと健栄製薬、「ヒルマイルド」めぐる紛争で合意
マルホは3月15日、ヘパリン類似物質をめぐる健栄製薬との紛争について、両社で合意による解決にいたったと発表した。健栄製薬が製造販売する一般用医薬品「ヒルマイルド」について、両社は▽健栄製薬がヒルマイルドの名称の使用を継続する▽健栄製薬がヒルマイルドのデザインを変更する――などを条件に紛争を終了させることに合意。マルホは昨年1月、ヒルマイルドがマルホの医療用医薬品「ヒルドイド」の商標権を侵害しているなどとしてヒルマイルドの販売停止などを求める仮処分命令の申し立てを行ったが、同年7月に大阪地裁が却下。マルホは提訴の準備を進めていた。
ガーダントヘルス、血液検体のがん遺伝子パネル検査が承認
ガーダントヘルスジャパンは3月14日、固形がんを対象とした血液検体によるがん遺伝子パネル検査「Guardant360 CDx がん遺伝子パネル」の承認を取得したと発表した。Guardant360はすでに、免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」(MSI-High固形がん)、同「オプジーボ」(結腸・直腸がん)、KRAS阻害薬「ルマケラス」(KRASG12C変異陽性非小細胞肺がん)のコンパニオン診断薬としても承認されている。