製薬業界の転職市場のトレンドを、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
全体的に前月から増加
2022年3月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月から増加しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「QC・QA・監査」(18%増)や「薬理研究」(10%増)、「開発企画・PM」「MR」「MA・MSL」(いずれも8%増)など。一方、減少となったのは「管理薬剤師」(16%減)や「DM/統計解析」「品質管理/分析研究」「生産技術」「製造」(いずれも3%減)などでした。
[MR]メーカーで領域未経験可の大型採用
MRでは、外資メーカーから採用枠が30人を超える大型募集が出ています。疾患領域は、がんや免疫疾患などですが、領域未経験でも応募できるので、スペシャリティ領域に挑戦したい方にとってはチャンスとなりそうです。引き続きスポット的な欠員募集も行われており、MR全体の求人件数は2カ月連続で増加しました。CSOも堅調です。
[研究職]基礎研究、メーカーで求人増加
研究職では、引き続きバイオベンチャーのニーズが高水準。複数のポジションで募集を出している企業もあります。一方、メーカーでは基礎研究に関する募集が徐々に増えてきた印象です。募集の中心は核酸医薬や細胞医薬など、新規モダリティに関する生物系の研究。内資系企業の多くが新年度を迎える来月は、さらに募集が拡大すると予想されます。
2%増の「前臨床研究」では、in vivo、in vitroを問わず採用が堅調。バイオベンチャーだけでなく、メーカーからもテクニシャンクラスの求人が出ています。
[開発職]メーカーで経験豊富なシニアモニター向け求人
前月比8%増となった「開発企画・PM」では、バイオベンチャーから臨床試験開始に伴う新規募集が行われています。外資を中心にメーカーでも継続的な募集があるほか、ここ最近では、臨床開発業務全般の支援や開発組織の運営補助といったポジションでも求人が出ています。
一方、モニター(CRA)はCROを中心にニーズは堅調です。外資系CROでは募集を終えた求人も一部ありますが、内資系CROを中心に、未経験者も含めて採用は活発。メーカーでは、経験の豊富なシニアモニターを対象とする求人が以前より多くなっていて、目線が高くなりつつある印象です。
[製造職]大手メーカー以外にもCDMOなど幅広い業態で募集が活発
製造職の求人件数は前月から減少となりましたが、求人の入れ替わりが重なったことによる一時的なもので、新規の募集はほかの職種よりも多くなっています。引き続き大手メーカーが複数ポジションにわたって採用を行っているほか、CDMOや商社、原薬メーカーなど幅広い企業で募集が活発です。
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転職市場は全体として企業側の採用ニーズが高い状況が続いています。特に「品質管理」や「品質保証」など製造関連職では転職活動のスピードが早くなっている印象で、よりこまめな情報収集がカギとなりそうです。
Answers転職サポートでは、求人情報から転職市場の動向まで、幅広く情報を提供しています。転職を考えている方はもちろん、まずは情報収集からという方も、お気軽にご相談ください。お問い合わせはこちら。
(コンサルタント 佐久間貴大)
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