製薬業界の転職市場のトレンドを、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
全体的に前月から増加
2022年1月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月から増加しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「DM/統計解析」「メディカルライティング(MW)」「ライセンシング・事業開発」(いずれも前月比11%増)や「前臨床研究」「開発企画・PM」「MA・MSL」(8%増)、「プロセス研究」(6%増)など。一方、減少となったのは「QC・QA・監査」(7%減)や「MR」(6%減)などでした。
[研究職]メーカーからCDMOまで幅広く募集
研究職は、中堅・大手メーカーからCDMOまで幅広く募集が行われています。大手メーカーでは、複数のポジションで人材を求める企業も。バイオベンチャーの採用意欲も引き続き堅調で、リーダークラスからテクニシャンクラスまで求人が出ています。
[開発職]パイプライン進展でメーカーでのニーズが拡大
開発職は、メーカーでニーズが高まっています。パイプラインの進展に伴って開発企画やPMの求人が出ているほか、大手メーカーが久しぶりにCRA(モニター)の募集を開始。今年前半はこうした傾向が続く見通しです。
CROでは、引き続き未経験者を含めて精力的に募集が行われています。未経験者を含む募集は昨年後半から増えていますが、コミュニケーションスキルを求められるなど、先月までと比べると選考のハードルが高くなっている印象。春にかけて未経験者を含む募集は少しずつ落ち着いてくると予想されます。
[製造職]大手メーカー中心に市場は活況
先月までに引き続き、大手メーカー数社がそれぞれ複数のポジションで募集を行っているほか、後発医薬品メーカーも品質体制を強化しており、採用には積極的です。再生医療をはじめとする新規モダリティでも、メーカー、受託企業を問わず採用が活発化しています。製造職の採用ニーズは今年も高水準で推移するでしょう。
[MR]今年もメーカーはスポット求人が中心
MRの求人件数は前月比6%減で、先月に続いて減少しました。
今年も、メーカーでは枠の小さいスポット採用が中心となる見込み。新薬の発売や適応拡大に向け、春先にかけて中規模の募集が行われるかもしれません。最近では、ピンポイントの求人で応募期間が短くなってきていますので、転職を考えるなら早めの情報収集と準備が大切です。
一方、CSOの求人は今年も堅調に推移するとみられます。最近行われていた大規模な募集はいったん落ち着きましたが、メーカーの早期退職の動きもあり、若手から中堅を中心に継続的に募集が行われる見通しです。
※ ※ ※
2022年の転職市場は、開発職や製造職を中心に堅調に推移する見通し。MRや研究職では募集人数は多くないものの、転職のチャンスは十分あります。ただ、新型コロナウイルスの先行きはいぜん不透明で、現在の積極的な採用がいつまで続くかは予想しづらい状況です。
Answers転職サポートでは、求人情報はもちろん、転職市場の最新動向まで幅広く情報を提供しています。お気軽にお問い合わせください。
(コンサルタント 三浦亜理沙)
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