武田、抗体ベースのガンマデルタT細胞療法を手掛ける英社を買収へ
武田薬品工業は1月10日、固形がんに対するガンマデルタ(γδ)T細胞療法を手掛ける英アダプテート・バイオセラピューティクスを買収すると発表した。同社が開発中のパイプラインを含む抗体ベースのγδT細胞エンゲージャープラットフォームを獲得する。武田は昨年10月にも同領域の英ガンマデルタを買収すると発表。細胞療法ベースのガンマデルタと抗体ベースのアダプテートの技術を組み合わせ、γδT細胞療法の開発を加速させる。アダプテートはガンマデルタのスピンアウト企業として、武田などの出資を受けて2019年に設立。武田は出資時に取得した買収のオプション権を行使した。買収は今年6月までの完了を見込む。
ギリアド 新社長にケネット・ブライスティング氏
ギリアド・サイエンシズは1月11日、10日付でケネット・ブライスティング氏が代表取締役社長に就任したと発表した。同氏は2014年にギリアドに入社。北欧諸国のリーダーを担当し、17年からはギリアド・カナダのバイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャーを務めた。
GHIT Fund、CEOに國井修氏 3月1日に就任へ
グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は1月11日、國井修氏をCEOに選任したと発表した。3月1日付で就任する。國井氏は、9年間にわたって世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)の戦略・投資・効果局長を務め、低・中所得国で感染症対策や母子保健などに従事してきた。医学博士。
ニプロ 米国に統括会社を設立、子会社を再編
ニプロは1月11日、米国に統括会社「ニプロホールディングアメリカス」を設立し、同国の子会社を統括会社の傘下に再編したと発表した。すでに統括会社を置いている欧州や中国と同じように、現地の事情にあった事業展開や意思決定、経営管理体制を強化する。統括会社では、傘下子会社の資金管理を一元的に行うほか、経理・人事などの間接業務も担う。
TXPメディカル、阪大病院と電子ワークシート開発に向けた共同研究
TXPメディカルは1月11日、大阪大医学部付属病院と、治験・臨床研究データの収集に活用できる電子ワークシートの開発に向けた共同研究を開始すると発表した。治験では、院内で電子的に管理されている被験者情報も紙媒体の症例報告書(ワークシート)に転記した上で院外システムのEDCに登録する場合があり、治験コストが増大する要因となっている。両者は、このプロセスを電子化することで転記の手間やミスの削減を目指す。研究では、過去の治験の電子カルテデータをもとに、QRコードなどを活用した電子ワークシートのシステムを開発。今年4月をめどに実際の治験で使用を始め、評価を行う。将来的にはCRAのリモートモニタリングへの応用も想定している。