製薬業界の転職市場のトレンドを、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
全体的に前月から増加
2021年12月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月から増加しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「薬理研究」(前月比11%増)や「MA・MSL」(10%増)、「メディカルライティング(MW)」(9%増)、「学術・DI」(8%増)など。一方、減少となったのは「ライセンシング・事業開発」(9%減)や「マーケティング」(6%減)、「MR」(5%減)などでした。
[研究職]バイオベンチャーでニーズが継続
研究職は引き続きバイオベンチャーの採用意欲が高め。化学メーカーでも募集があり、前臨床研究では大手から中堅の内資製薬メーカーから求人が出ています。全体的に、生物学的な研究やバイオインフォマティクスの経験を求める求人が多く、合成・化学系の研究職の募集は少なくなっている印象です。
[開発職]CRO 若手・未経験にもチャンス
開発職では、モニター(CRA)を取りまとめるトライアルマネージャーのニーズが高まっています。応募要件を緩和するメーカーも出てきており、メーカー、CROを問わず経験者に広く門戸が開かれています。
一方、CROの採用は引き続き活況。大手では若手層の募集が増えており、CRO間での転職でキャリアのステップアップを叶えられるチャンスもありそうです。CRAやPV(ファーマコビジランス)では、看護師や薬剤師など有資格者を対象とした未経験者の募集も行われています。
[製造職]CDMO、市場拡大で高い採用ニーズ
大手メーカーを中心に製造ラインや品質体制の強化に継続して取り組む企業がある一方、バイオベンチャーではCMC研究やCMC薬事に関連する求人が増えてきています。
CDMOの採用ニーズも高水準。大手はもちろん、異業種から参入した企業でも求人が出ています。マーケットの拡大に伴い、来年以降も求人の増加が期待できます。
[MR]CSOは堅調
MRの求人件数は、20%増となった前月から5%減に転じました。メーカーの求人はほとんどがスポット的な採用で、市場全体は落ち着いた状況が続いています。一方、CSOは堅調。先月に引き続き、大規模な募集が行われています。
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転職市場のトレンドを毎月お届けしてきた本コーナーは、今回が今年最後の更新となります。1年間お付き合いいただき、ありがとうございました。来年も製造職や開発職の採用ニーズは高い状態が続きそうで、MRでも春にかけて動き始める求人が出てくると予想されます。
Answers転職サポートでは、求人情報はもちろん、転職市場の最新動向まで幅広く情報を提供しています。お気軽にお問い合わせください。
(コンサルタント 佐久間貴大)
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