CureApp 高血圧症治療用アプリを薬事申請、臨床試験で有意な降圧効果
CureAppは9月3日、高血圧症治療用アプリを今年5月に薬事申請したことを明らかにした。来年の承認と保険適用を見込む。アプリは、血圧や生活習慣の記録をもとに、患者ごとに最適化された治療ガイダンスを提供し、生活習慣の改善を働きかけるもの。降圧剤未治療の患者390人を対象に昨年行った国内臨床第3相(P3)試験では、アプリを使わなかった群に比べて、主要評価項目である「治験登録12週時点の自由行動下血圧測定による24時間収縮期血圧」を有意に低下させた。同試験の結果は、8月末に開かれた欧州心臓病学会で発表されたほか、医学誌「ヨーロピアン・ハート・ジャーナル」に掲載された。
大日本住友、スタートアップと難聴者支援スマートグラスを共同開発
大日本住友製薬は9月3日、大学発スタートアップのピクシーダストテクノロジーズと難聴者のコミュニケーションを支援するスマートグラスを共同で研究開発すると発表した。開発するのは、相手の発話内容を字幕で表示するスマートグラス。両社はこれまでに要素技術やプロトタイプの開発を行っており、今回、新たな契約を結んでユーザーインターフェイスの改善とユーザビリティの向上を目指すことにした。
武田「ゼジューラ」の錠剤が承認
武田薬品工業は9月3日、PARP阻害薬「ゼジューラ」(一般名・ニラパリブトシル酸塩水和物)の新剤形となる錠剤の承認を取得したと発表した。従来のカプセル剤は冷蔵で保管する必要があったが、錠剤は室温で管理できるのがメリット。カプセル剤は昨年11月に卵巣がん治療薬として発売された。
大日本住友 アポモルヒネ舌下投与フィルム、ポルトガル企業に欧州独占販売権
大日本住友製薬は9月3日、パーキンソン病に伴うオフ症状を対象に開発中のアポモルヒネ舌下投与フィルム製剤「APL-130277」について、米子会社サノビオンがポルトガルのBial-Portela&Caと欧州での独占的販売に関するライセンス契約を結んだと発表した。サノビオンは、EU(欧州連合)、EAA(欧州経済地域)、英国での同薬の独占的販売権をBialに供与。承認に向けた申請もBialが行う。欧州では臨床第3相(P3)試験の段階にあり、Bialは年内の申請を目指している。サノビオンは対価として契約一時金を受け取るほか、マイルストンを受け取る可能性がある。