製薬業界の転職市場のトレンドを、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
全体的に前月から増加
2021年7月の製薬業界の求人件数は全体として前月から増加しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「学術・DI」(15%増)や「MA・MSL」(13%増)、「ライセンシング・事業開発」(12%増)、「基礎研究」(10%増)など。一方、減少となったのは「管理薬剤師」(13%減)や「QC・QA・監査」(5%減)、「PV・PMS」(3%減)でした。
[研究職]引き続き基礎研究のニーズが高め
「基礎研究」のニーズは引き続き高水準。求人件数は3カ月連続で2ケタ増となりました。扱うモダリティも幅広く、バイオ医薬品以外では、大手メーカーから核酸医薬を扱う求人が出ていますし、再生医療ベンチャーでも新規の募集が始まりました。最近は、首都圏や関西圏だけでなく、地方勤務の求人も出ています。
[開発職]メーカー、CROとも新規募集が活発
開発職も引き続き堅調です。7%増の「開発企画・PM」では、外資系大手から内資系中堅まで、組織強化に向けて各メーカーが増員募集を行っています。中には、複数の求人を出している企業も。大手CROでも、PMクラスの募集が積極的に行われています。
「CRA」(3%増)も、大手メーカーを中心に新規求人が出ています。メーカーでは、各社ともリーダーなど中堅層の採用を強化している印象。一方、CROでは引き続きモニターをサポートする内勤職の募集が活発で、業界未経験でも応募できる求人もあります。
[製造職]大手メーカーから受託企業までラインアップは潤沢
製造職の求人件数も前月から増加。求人ラインアップも潤沢です。品質関連の職種では、大手新薬メーカーから後発医薬品メーカー、受託企業まで、内資・外資を問わずニーズは高水準。一部企業では、若手層や薬剤師資格を持つ未経験者まで広く門戸が開かれています。
[MR/マーケティング]MR、求人件数は横ばいも市場は活発
MRの求人件数は前月から横ばいとなりましたが、求人が入れ替わったことによるもので、市場は動いている印象です。引き続きスポット的な求人が中心で、7月もこの傾向が続く見通し。採用枠が限られることもあり、応募締め切りまでのスパンが短くなっているので、転職を考えるならこまめな情報収集が大切となります。
一方、「マーケティング」は前月の14%減から一転、6%増となりました。募集はがん領域が中心で、未経験者も募集可能な求人も出ています。「MA・MSL」も採用ニーズは高く、ハイクラスも含め複数の求人が出ています。
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メーカー、バイオベンチャーとも採用活動は活発で、全体的に市場の動きが大きくなっている印象です。入社日も柔軟に対応する企業が増えていますので、挑戦したい求人があればタイミングを逃さず応募することをおすすめします。
Answers転職サポートでは、求人情報はもちろん、転職市場の最新動向まで幅広く情報を提供しています。お気軽にお問い合わせください。
(コンサルタント 三浦亜理沙)
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