アルツハイマー病治療薬アデュカヌマブ、米国で承認
米バイオジェンとエーザイは6月8日、アルツハイマー病(AD)治療薬「ADUHELM」(一般名・アデュカヌマブ)が米国で迅速承認を取得したと発表した。同薬は、ADの原因とされるアミロイドβを標的とした抗体医薬で、ADに対する疾患修飾薬の承認は世界初。米FDA(食品医薬品局)は、臨床的有用性を確認する検証試験の実施を求めている。リストプライスに基づく年間の薬剤コストは5万6000ドル(約610万円)。承認を受け両社は、診断や治療を支援する、患者向けのアクセス支援プログラムを始めた。日本や欧州でも申請中。
ノボ 千葉大と糖尿病発症・重症化予防研究で連携
ノボ ノルディスクファーマは6月8日、千葉県旭市、千葉大医学部付属病院と、糖尿病の啓発活動などを目的とする包括連携協定を結んだと発表した。千葉大と共同研究契約を締結し、旭市が保有するデータを活用して2型糖尿病患者の増加抑制、重症化予防に向けた研究を共同で進める。研究期間は最長で2025年までとしており、来年6月から糖尿病予防の介入プログラムを実施する予定。ノボは18年にも福島県郡山市と連携し、糖尿病対策に向けた研究を進めている。
AGC コロナワクチンの原料製造を受託…ファイザー製
AGCは6月8日、バイオ医薬品CDMO事業子会社の米AGCバイオロジクスが、米ファイザー/独ビオンテックの新型コロナウイルスワクチン(製品名・コミナティ)の原料製造を受託したと発表した。原料のプラスミドDNAをドイツの工場で製造する。
ロート製薬 天藤製薬を子会社化、OTC拡大へ
ロート製薬は6月8日、天藤製薬を子会社化すると発表した。同社株式の67.19%にあたる86万株を8月31日付で取得する。取得額は非開示。同社は痔疾用医薬品「ボラギノール」などを中心に医療用医薬品、OTC医薬品を製造販売しており、ロート製薬は買収でOTC事業の拡大を目指す。